やる気の問題 ~応用編~
今回は、前回(やる気の問題 ~実践編~)の続きです。
行動することによってやる気が生じる、前回までご案内してきたことに取り組んでみる場合、以下の点に留意いただければと思います。
・TO DOリストの各項目(日別に書き出しておいた各項目)は、完了したら消し込む
⇒目の前にある課題がひとつひとつクリアになっていくことが視認でき達成感と継続力に
・適度に休憩を挟む
⇒休憩時刻を定め、ダラダラした勉強を避け、タイムプレッシャーの下で集中力の維持に
・適切な休憩をとる
⇒『歩く』。原則、座って取り組むのが勉強です。長時間座ったままでいるのは健康面でも勉強面でも好ましくありません。台所に飲みものを取りに行く、外の空気を吸いに行くなど、『歩く』休憩も良さそうです。
⇒『仮眠』。短時間であっても記憶定着機能を合わせ持つ睡眠(※)による休憩は、休憩面・学習面でも効果的です。また、視覚から得る情報量が膨大であるため、短時間、目を閉じるだけでもリラックス効果は大きいと言われています。
<休憩時のTV・スマホ>
上記と真逆で視覚に飛び込んでくる情報が多いため勉強の休憩としては適切とは言えなさそうです。側坐核の話に戻れば、受け身で情報を受け取る一方になると側坐核の刺激率は低下するそうです。
そうした意味では、学校や塾での受講時も、聞く一方にならぬよう、意識的にノートを取る・チェックを入れておくなどの『行動』を伴わせておきたいですね。
休憩への入り方について補足です。キリの良いところで休憩に入るのもいいのですが、敢えてキリの悪いところで休憩に入ることも試してみてください。休憩前に取り組んでいた勉強にきれいに区切りをつけると、休憩後に勉強を再開するときにまた重い腰を上げることになりかねません。敢えて中途半端で休憩を挟むことで休憩後の勉強再開がスムーズになることもあります。
※記憶定着機能を合わせ持つ睡眠
学習効果を少しでも高めるため、寝る前にその日に取り組んだ勉強内容を簡単で構いませんので、さっと目を通しておくのもひとつです。睡眠は疲労回復や身体の成長だけでなく、記憶を定着させる働きもあると言われています。それ以上に、1度勉強しただけの忘却率と比較して、2度以上勉強した場合の忘却率は低くなるという点からも、就寝前のその日の勉強の振り返りは、有効といえるでしょう。しっかり定着するまでは、覚えたい事項に対して意図的に接触頻度を増やしたいところです。
続きは次の更新、やる気の問題 ~まとめ編~でご案内します。(代表番号:0246-25-2511)