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中3生対象 前期選抜対策講座

今期も始まった高校受験対策講座では、入試本番力を養成するため、数多くの実践演習をこなしています。

今回はその一例をご案内いたします。ぜひ一度、下の手順通りに解いてみてください。

 

 

☆ ☆ ☆

太郎くんの家から次郎くんの家までは120kmあり、途中に道の駅があります。

太郎くんの家から道の駅まで車で毎時40kmの速さで走行し、道の駅から次郎くんの家までは毎時60kmの速さで走行すると、太郎くんの家を出発してから次郎くんの家に到着するまでに2時間40分かかりました。

太郎くんの家から道の駅まで、また、道の駅から次郎くんの家まで、それぞれの距離を求めましょう。

☆ ☆ ☆

 

 

文章題というと途端に嫌がる生徒さんも多いですが、ひとつひとつポイントを整理していきましょう。

※面倒でも以下の内容を実際に書きながら進めてみてください。

 

 

①まずはこの手の文章題が出たら冒頭の写真の、『距離・速さ・時間』の関係図を書き出し、情報を整理していくようにしましょう。

 

 

②位置関係を整理します。

横線を引き、左端に太郎くんの家、右端に次郎くんの家、真ん中辺りに道の駅を記しましょう。

 

 

③次に、文章題にある数字の情報を記していきましょう。

まず、太郎くんの家から次郎くんの家まで「120km」。

全体距離なので、これを②で書いた横線の真上に書きましょう。

 

 

④次の数字情報は速さです。

・上の②で書いた横線の太郎くんの家から道の駅の間、横線の下に「40km/h」

・上の②で書いた横線の道の駅から次郎くんの家の間、横線の下に「60km/h」

とそれぞれ書きましょう。

 

 

⑤最後の数字情報は時間でした。

上の①~④で情報を整理してきた横線の右端には次郎くんの家と書かれていると思います。

全体に要した時間である2時間40分を、その横線の右端(次郎くんの家と書いた場所)からさらに右脇に「=160/60h」と書きましょう。

 

 

⑥求めるよう指定されているのは、太郎くんの家から道の駅までの距離と、道の駅から次郎くんの家までの距離です。

それぞれ、

・「太郎くんの家から道の駅までの距離」を「Xkm」

・「道の駅から次郎くんの家までの距離」を「Ykm」

と置き換えてみましょう。

これも情報整理してきた横線に書いてしまいましょう。

ただし、

・「Xkm」は、太郎くんの家から道の駅の間の横線の上に書きましょう。

・「Ykm」は、道の駅から次郎くんの家の間の横線のに書きましょう。

 

 

ここまでで一通りの情報を整理できました。

ここまで整理できたら、

『①で書き出した『距離・速さ・時間』の関係図』の横線(冒頭の写真の赤い線)を、②以降で情報を整理した横線に置き換えてみてください。

 

ここまで、横線(写真の赤い線)の上に『距離』を整理してきました。横線(写真の赤い線)の下に『速さ』を整理してきました。

関係図の通りに立式すれば、

第一式(横線の上だけ=距離の関係式)

⇒X+Y=120

第二式(横線を割り算の”/”に見立てて=時間の関係式

⇒X/40+Y/60=160/60

 

 

この第一・二式を連立方程式で解いてあげれば答えを得られます。

【答え:太郎くんの家から道の駅までの距離=80km、道の駅から次郎くんの家までの距離=40km】

 

受験生の多くが『難しかった』、『解けなかった』と口にしがちな問題ですが、正しい情報整理の仕方・コツさえ掴めば、非常に素直な問題だと言えます。

 

 

当然、生徒さん一人ひとり習熟度が異なりますので、そもそも連立方程式の計算から指導してあげる必要があったり、冒頭写真の関係図を理解していなかったりすれば、そこからの手当てが必要です。時間(〇時間〇分)の小数や分数での表し方の習得も必須です。当教室の前期選抜対策講座では、こうした実践問題を題材としてふんだんに準備し、考え方・情報整理の仕方・コツ・覚え方等々を教えています。

 

 

これからの時期、入試形式の問題演習量を多くこなすことで、今回挙げたようなポイントをひとつひとつ着実に身につけ、本番力を養成したいところです。当教室のマンツーマン授業、また、前期選抜対策講座を最大限に有効活用し、来春の合格を勝ち取ってください。(代表番号:0246-25-2511)

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