『分かったつもり』は絶対NG! ~勉強のやり方~
過去TOPICS(学習の基本作法)でも述べましたが、近年、『分かった!』だけで勉強が完結したと思い込みがちなケースが増えているように感じます。
『分かった!』は、分からなかったものを解決したことであり、とても素晴らしいことです。しかし、勉強においてそれは『頭に入っただけ』の状態です。頭に入った知識を『使いこなせる状態』に発展させていく必要があります。
例えば野球。
『カーブの打ち方が分かった!』
・ドアスイングだとひっかけてサードゴロにしかならないんだな
・センター返しを意識してストレートよりポイントは引きつけた方がいいな
・バットのヘッドが下がると擦った当たりにしかならないな
等々、考え工夫することでカーブの打ち方のコツをつかめた状態だと仮定します。
これで試合で打てるでしょうか?
答えはNoのはずです。
試合では同じカーブでも球速も違えばコースも様々、ピッチャーによって曲がり方も多様です。
コツをつかんだら試合本番でもヒットを打てるよう素振りを繰り返し、そのスイングを体に染みつけなければ様々なシチュエーションに対応できません。
勉強も同じです。
まったく同じ出題は原則ありません。
同じ考え方で解ける問題でも様々な切り口で出題されます。
であれば、せっかく『分かった!』状態です、どんなシチュエーションでもその知識を正しく使いこなせるように(=答案用紙に表現できるように)、類題に取り組むというもうひと頑張り、してみませんか。
繰り返しですが、勉強も、例で挙げた野球も、他者が理解のきっかけを与えてもくれるでしょう。しかし、それを自分の実力として身につけ、発展させるのは最終的には自分自身でしかありません。向上心を持ってぜひ一度、やり過ぎるくらい類題に取り組んでみてください。もしかしたらその『やり過ぎ』は、意外に『本当にできるようになるために必要な最低回数』かもしれません。(代表番号:0246-25-2511)