国立「福島高専」一般入試 どう攻める?― その4《過去問;具体的な取り組み方》
これまでの
国立 「福島高専」 一般入試 どう攻める?
シリーズ記事の中で
・ 戦略的な思考が必要であること
・ どんな過去問題集を選べばよいか
・ 過去問集にはいつ頃から取り組んだらよいか
などについて取り上げてきました。
今回は、
・ 過去問題集にどのように取り組んだらよいか
という点を考えてゆきたいと思います。
具体的にはこのように取り組みます。
①.必ず時間を計って取り組む
試験時間は決められています。
時間をきちんと計って取り組むことにより、「試験時間内でどれだけ解けるか」 という自分の実力がわかります。
また、入試問題の 傾向 をつかみ、時間配分 をどうしたらよいか、どの問題から取り組んだらよいか、など、試験を受ける際の作戦を立てることもできます。
( ※ 高専入試問題の傾向の例:英語の問題では、数学の要素を含めてきたりします。)
「時間があればできるのに…」 は、できないことと同じです。
『指定された時間内でどれだけ点数を取ることができるか』
という考え方が大事になります。
常に本番を意識し、時間的な面でも自分に厳しく、過去問に取り組みましょう。
②.答え合わせとやり直し
過去問を解き終わったら、すぐに答え合わせをして点数を出し、すぐにやり直しに入ります。
大切なのは「やり直し」です。
答え合わせは「間違いの発見」のため、やり直しは「間違いの修正・定着」のためのものです。
やり直しをすることで、勘違いしていたものを正し、足りなかった知識を補い、自分のミスの傾向 ( 計算間違いが多いとか問題の読み間違いが多いなど )をつかみます。
ですから、ただ正しい答えや式・計算を赤で書くだけ、というやり方ではぜんぜん足りません。
間違った問題の解説を読み込み、正しい解法をマスターし、
( ※ 友だちや先生にきいて、理解するようにするのも一つの方法です)
理解できたと思ったら、すかさずもう一度解いて、
間違えずに、しかも速く解けるようになるまで、練習を繰り返す
これをしっかりとくりかえすのです。
この部分をきちんと取り組まない生徒さんは結構多いです。言われてもなかなかやりません。
なぜか…
「めんどくさいから」
は、はっきりいって論外です。
すべて自分にはねかえってきますよ。
「あせってしまい、とにかく速く先に進みたいから」
気持ちはわかりますが、「急がば回れ」です。
きちんと理解し、解けるようになってから先に進みましょう。
そうしないと、わからないところが残ったまま、試験を受けることになりますよ。
「わかったつもり」
になって、繰り返しの練習を省略しているのかもしれません。
これは、相当な落とし穴です。
「わかったつもり」と「解ける」は、まったく違います。
そこにきちんとこだわって練習をするかどうかで、最後の点数の伸びが変わってくるでしょう。
間違えた問題のやり直し練習をきっちりやると、次回、似たような問題が出た時に、正確に速く解くことができるようになります。
やっていないと、「前に似たような問題をやったことがあるな…、で、どうやるんだっけ…」
と、解くのに時間もかかってしまい、また、あやふやな記憶で解くことになるので、正答率が下がり、
せっかく過去問に取り組んでいたにもかかわらず、大変もったいないことになります。
「わかったつもり」は、やめましょう。しっかりやり直しをすることが、実力,解答力の向上につながります!
③.どんな問題のやり直しを重視するか
応用問題の難しい解法に一生懸命取り組もうとするかもしれません。
実は入試では、応用問題の難解な部分よりも、標準的な計算法や文法などの出来具合による方が点数の差が生まれやすいです。
というのも、難しい問題は多くの受験生の正答率が下がるので、差が生まれにくいからです。
そういったわけで、
標準的な問題こそ気を抜かず、『必ず』得点しなければなりません。
その問題は、多くの受験生が得点するところだからです。
きちんとやり直しをし、完全に理解した状態で解答できるようにしましょう。
また、高専を受験する生徒のみなさんは、「理数系が得意」ということが多いですが、
社会の暗記事項で答えられるところや、英単語の取りこぼしをしないようにしましょう。
← ここもポイントです。
他の受験生と差をつけるために、
やり直しや復習は「標準問題・基本暗記事項」で得点できなかったところを中心にしっかり行ない、完璧を目指しましょう。
過去問(予想問題も同じ)の取り組み方をまとめると、
①.必ず時間を計って取り組む
②.答え合わせとやり直しにきちんと取り組む
③.標準問題・基本暗記事項の取りこぼしがないようにしっかり取り組む
過去問に『戦略的に』しっかり取り組んで、合格目指してガンバっていきましょう!
次回以降、何回か連載で、高専受験のための教科別勉強法の 『 コツ 』 をお伝えします。
お楽しみに!