2020年度「福島県立高校入試」分析 国語
2020年度 福島県立高校入試 数学
2020年3月4日に行われた福島県立高校入試「前期選抜試験」の「国語」について分析です。
【総評】
例年通り大問6つで構成されている点は変わりなし。これまでと変わった点は漢字の出題。これまで大問4と大問5で出されていた漢字の読み問題が無くなり、そのぶん大問1の漢字問題に組み込まれた。
【大問1】
これまでは4問の漢字書き取り問題が出ていたが、今年は前述のように大問4・大問5で出ていた漢字問題が消え、こちらに組み込まれる形となった。漢字問題は8問に増え、4問は漢字の読み問題、4問はカタカナを漢字に直す書き問題となった。さらに文法問題や言葉の使い方に関する問題に替わって、特定の漢字の行書と楷書の違いを答える問題となり、このセクションはすべて漢字に関する問題となった。漢字の読み問題が加わったのは大きな変化と言ってよいだろう。
【大問2】
ここでは詩・俳句・短歌のうちどれかが出題されてきたが、今年の出題は詩に関するものであった。内容は、竹をテーマに、若竹の成長の勢いを表現の中から読み取るものとなっている。
【大問3】
例年どおり古文が出題された。設問も特に大きな変化はなく、落ち着いて設問の誘導に乗ればそこまで難しいものではないだろう。
【大問4・5】
現代文のうち大問4は物語文からの出題、大問5は論説文からの出題となり、例年と変わらないが、どちらの大問も最初にあった漢字問題が消えた。これによって純粋に内容把握に集中できるようになったと言えよう。どちらの大問も、60字での記述問題が設定されているため、他者の文章から必要な部分をまとめ、文章を書く力が必要となるだろう。
【大問6】
例年通りの200字作文問題。
「外来語や外国語などのカタカナ語の使用についてどう思うか」について、前段では与えられた資料から読み取れることを記述し、後段ではあなた自身の考えや意見を書くというもの。普段から身の回りのことにアンテナを張りつつ、文章を書く練習が必要であろう。