国立「福島高専」一般入試 どう攻める?ーその6 《数学編②》
国立 「福島高専」 一般入試 どう攻める?
シリーズ記事の中で、前回から、
・ 教科別の学習の『コツ』
が、始まりました。
そして、前回は、数学の入試問題の大問1の攻略法について考えました。
大問1 の攻略法は、
『 基本・標準問題は、どんな問題でも、迷いなく、正確に解く練習をする 』
でした。
それは、高専受験の数学攻略の基本中の基本 ともいえるものでした。
今回はその続き、大問2~4です。
大問2以降は、応用・複合問題です。
規則性の問題、関数(比例・反比例・一次関数・二次関数)の応用、平面・空間図形 が良く出題されます。
複合問題を含む応用問題での解答に必要な知識は、基礎的なところから問われる場合があります。その一方で、工夫が凝らされていて、応用的な考えを必要とする問題も含められています。
過去問にしっかり取り組み、答えを出すだけの勉強ではなく、なぜその答えになるのか、なぜこの式になるのかを説明できるレベルまで理解度を深めておきましょう。
言い方を変えると、「 解法のステップ(手順)を、なぜそのステップが必要なのかをしっかり理解した上で身に付ける 」 ことが大切です。
どうすればいいでしょうか。
『 解説(解法)の逆読み・逆ステップ分解 』です。
まず、どうアプローチしたらよいかわからなかった問題の解説全体を読みます。
答えが出るひとつ前のステップとして何をしているか書き出します。
そのステップのひとつ前のステップとして何をしているかを、その下に書き出します。
さらにそのステップのひとつ前のステップとして何をしているかをその下に書き出します。
それを続けていると、元の問題文や元の式にたどり着きます。
書き出したステップを、下から逆にさかのぼっていくと、解法の各ステップについて、なぜそのステップを踏むのかを理解できると共に、分解された解法のステップを迷うことなく進めてゆくことができるようになります。
過去問で様々なパターンの問題に多く当たり、わからなかった問題は解説(解法)の逆読み・逆ステップ分解して、そのパターンを繰り返し学習するようにしましょう。
そのようにすると、「 問題を解く上でどんな操作をすればよいか、また、そうするための ” 分解された ” 解法のステップはなにか 」 を合わせて覚えられるようになります。
そうすれば、問題が変わっても、「なにを答えとして求めればよいのか」というところから、必要なステップを組み合わせて問題を解きこなすことができるようになります。
特に、先ほどあげた、規則性の問題、関数(比例・反比例・一次関数・二次関数)の応用、平面・空間図形に関しては、解法のステップを分解することによる過去問の完全理解に加え、必要に応じ、市販の応用問題集に取り組むこともお勧めです。
『 応用問題は、解法のステップを分解して理解し、覚える 』
ことにより、攻略できます。
これまで2回にわたり、数学の攻略法について考えてきました。
国立高専の数学は出題数も平均的な数よりも多いので、
『 基本・標準問題は、どんな問題でも、迷いなく、正確に解く練習をする 』
『 応用問題は、解法のステップを分解して理解し、覚える 』
ことにより、素早く正確に問題を解答する力を付ける事が数学攻略に重要なポイントです。
ガンバって自分のものとし、試験当日、最高のパフォーマンスを発揮してください!!!!!!!!!!