2021年度 福島県立高校入試 英語
2021年3月3日に行われた福島県立高校入試「前期選抜試験」の「英語」について分析です。
【総評】
昨年と比べて大きな変更はなく、「聞く・読む・書く」の3つの要素がバランスよくそろった設問となっている。大問4では災害が起きた際にどうするかについて、家族や友人と話し合っているかという内容が出され、英語の読解力に加えて情報処理能力も求められた。
【大問1】
リスニング問題。昨年と同様の形式であった。放送問題1ではNo.5の時刻の聞き取りがやや難しいか。また放送問題3の書き取りでは、②once, ④messageなどが難問であろう。日常生活の中で英語を聞く・書くという習慣を身につけてほしい。
【大問2】
空欄にふさわしい語句を選ぶ問題、単語の並べ替え問題、対話が成立するよう文章を選ぶ問題と、例年通りの構成となっている。~on weekends (週末に), have to~ (~しなければならない) などの基本かつ重要表現はしっかり暗記しておきたい。
【大問3】
日本語のメモから英文を作る問題。最難関問題の一つ。普段から英作文の練習などを行なっていないと、正答するのは難しいだろう。
【大問4】
災害に対する意識調査の結果表を読み取る、会話形式の問題。会話の内容を追いつつ、表の数字を理解する複合的な力が求められる。一人暮らしの高齢者の話なども出てきたため、現実味のある内容であった。(2)の答えである イ. What do you mean? (あなたの言う意味は何ですか?/どういう意味ですか?)は、会話ではよく使う表現なので、ぜひ覚えておきたい。
【大問5】
自分にとって特別なものについてのスピーチ問題。文章量はあるが、伊達巻きについての話の展開をしっかりと理解できればそれほど難しくないだろう。(6)は設問のあとの答え方が、No, I don’t know why. とYes/No で答えているので、Why~ で始めるのではなく、Do you know why~ と答えたいところ。