「子どもを伸ばしたい!」と思ったら「ほめる」から
「もうゲームばっかりやって!早く勉強しなさい!」
「スマホやりすぎ!宿題は終わったの⁈」
などなど、つい子どもを𠮟ってばかりいませんか?
いつもお父さん、お母さんに𠮟られてばかりいると、子どもは自分に自信が持てなくなってしまいます。
「僕なんかお父さん、お母さんに愛されていない、大事にされていない。」と感じるようになります。
さらに、お父さん、お母さんに不信感を抱くようにもなってしまいます。
その結果、子どもは「自己肯定感」が低くなってしまいます。そして、勉強の伸び率が悪くなります。
では、勉強の伸び率を上げるにはどうしたらよいでしょうか。
まず、勉強をやらせる方法を工夫します。
「やる、やらない」はさておき、とりあえず宿題の準備をします。宿題のプリントと筆記具を出させます。そして、はじめの1問だけ「やってごらん」と解くのを促します。
「なんだ!これ簡単!これならすぐに終わる!」と、宿題が終わる見通しがついて、きっと張り切るでしょう。
たった1問解け解けただけで、宿題の心理的ハードルが下がり、「やる気」が出ましたね。
次に、子どもにかける言葉を工夫します。
その1、肯定的な言葉で声をかけましょう。
例えば、「部活で疲れているのにテスト勉強がんばってるね。」など。
その2、Iメッセージで声をかけましょう。
例えば、「肩をもんでくれて優しいね。お母さんは嬉しいよ。」など。その3、単純な形で声をかけましょう。例えば、「今日は漢字の練習から始めようか。」など。このような声をお家の人がかけ続けると、子どもの「自己肯定感」は上がっていきます。
大事なのは、お家の人が子どもに勉強をやらせようとするのではなく、勉強をするように促すことです。
もうひとつ大事なのは、共感することです。
とにかく、お家の人は子どもの悩みをよく聞いてください。途中で口を挟まず、耳を傾けてください。モヤモヤした気持ちをお家の人が処理してあげることで、子どもは自分の気持ちをわかってもらえたと嬉しく思えるようになります。話しを聞いてくれた人を信頼できるようになります。お家の人が子どもの悩みを共感的に聞いていると、勉強をやりたくない理由がはっきりしてきます。その理由をもとに的確な対応策が見つかるでしょう。
しかし、子どもの言いたいことに流されないように注意しましょう。
「そうだね」「そうだね」「でもね」の調子で、最後に言うべきことは言ってあげましょう。
このような2つの工夫を実践してみませんか?
勉強も生活の一部です。
ご飯を完食したらほめて、妹に優しくしたらほめて、5分だけでも勉強したらほめて、お皿洗いを手伝ってくれたらほめて、という風に。
生活の中で「ほめる」を意識してみましょう。小さなことでもすかさずほめます。
日頃から意識していると、けっこうほめる場面は見つかるものです。でも、たいていそういう場面は見逃してしまいますね。それは「できて当たり前」と思っているからです。
勉強も「やって当たり前」と思うと、子どもが勉強をやらない姿を見てイライラしがちですね。
当たり前のことを当たり前にできるのはすごいことです。
お家の人は子どもをたくさんほめて、明るい家庭の雰囲気を作ってみましょう。
いつの間にか、子どもの成績が上がっているかもしれませんよ。
そうは言っても、お家の人がいつも子どもをほめるのは難しいですよね。
日ごろからこれを実践できるようなお手伝いができたらと思います。