福島県の中学生・高校生の英語力について(全国何位?)
文部科学省が公表した『英語教育実施状況調査』によりますと、福島県の中高生の英語力は、全国的にみてかなり低いことがわかりました。
中高生ともに全国平均を下回っており、全国トップの福井県とは、かなりの差があります。
また、指導にあたる英語教師の英語力も大きな課題で、全国で46/47位と低い水準でした。
今回の調査の分析結果からも、英語教師の英語力の高さが生徒の英語力に大きく関係していることが分かります。全国トップの福井県が、どうやって優秀な英語教員を確保しているのか、福島県との差はどこにあるのか、気になるところですね。
生徒の英語力 | 福島県 | 全国平均 | 福井県 |
---|---|---|---|
中学3年(英検3級相当以上) | 37.8%(41/47位) | 47.0% | 85.8%(全国1位) |
高校3年(英検準2級相当以上) | 36.3%(最下位) | 46.1% | 59.6%(全国1位) |
英語担当教師の英語力 | 福島県 | 全国平均 | 福井県 |
---|---|---|---|
中学校教師(英検準1級以上) | 27.1%(46/47位) | 40.8% | 64.8%(全国1位) |
高等学校教師(英検準1級以上) | 56.4%(46/47位) | 74.9% | 96.9%(全国1位) |
生徒の英語力向上に向けた分析
〇生徒の英語力向上には、相関分析や回帰分析の結果、中学校、高等学校のいずれにおいても、
「生徒の英語による言語活動時間」「英語教師の英語力」の2つの要素が影響を与えている。
〇中学校では「パソコン等の活用」、高等学校では「CAN-DOリストの活用」「中高連携」なども影響。
〇「教師の英語使用割合」が高いほど、「生徒の英語による言語活動時間」の割合も高くなる。
⇒「英語力のある教師によるコミュニケーション重視の指導(あるいは文法とコミュニケーションの両者
を統合した指導)」と「活発な英語による言語活動」が、生徒の英語力の向上に必要。
令和3年度「英語教育実施状況調査」概要
KATEKYO学院 会津駅前校/喜多方駅前校 大竹