総合型選抜に向いている人はこんな人
総合型選抜を受けるには、志望校のアドミッションポリシー(入学者受入方針)を十分に理解することが必要です。
アドミッションポリシーの一例です。
・本学科の目的を理解し、専門知識と技術の修得に強い意志を有している
・高等学校で履修した主要科目について、基礎的な知識を有し、課題を解くことができる
・本学科での学修により学位授与が見込まれる資質・能力を高等学校での活動等からうかがわれる
・他者の意見をよく聞き、誰とでも積極的にコミュニケーションをとることができる
・物事に主体的に取り組み、他者と協調・協働して行動できる
・自然や社会に対する幅広い好奇心をもち、自ら探求することができる
・現代社会で起きている多様な環境問題に対して興味と関心を持っている
このように大学は「こんな人に来てほしい」と望んでいます。
これに対して、「私はそのような人材です」とアピールできる機会が与えられるわけです。
このようなアピールをできる人は、総合型選抜に向いています。
向いている人① 『基礎学力がある人』
基礎学力は、調査書の学業成績や共通テスト、大学独自の学力試験などによって評価されます。
出願時に「学習成績状況(評定平均)」の基準を設けていない大学が多数ですが、日常の授業や定期試験を通じて着実に基礎学力を積み重ねている人に道は開かれます。
向いている人② 『大学でしたいことが明確な人』
調査書、志望理由書、面接、小論文といった試験の中で、受験生は自分がどんな学びを積み重ねてきた人間であるか、大学でどんな活動をしていきたいかなどを明確に表現できる人が向いています。
受験生本人が大学生活に抱くビジョンがつまった‘’ストーリー‘’になっていればなっているほど、資料をたくさん読む入試担当者の目に留まるでしょう。
向いている人③ 『論理的に考え、表現できる人』
総合型選抜が一般選抜と大きく違うのは、入試担当者である赤の他人に自分を知ってもらうための作業がとても大切だということです。
アドミッションポリシーを熟知し、大学への想いがいかに熱いものであるかを相手に理解してもらうことです。
「その大学の学生として自分がなぜふさわしいか/なぜ、その大学でなければいけないか」という論を適切に組み立て、わかりやすい言葉で表現することが非常に大切です。
また、コミュニケーション能力も見られます。特に、面接や集団討論などで、相手との言葉のキャッチボールが成立しているか、その素養があるかどうか評価されます。
すでに将来やりたいことが決まっている人には、総合型選抜は大きなチャンスです。
自分を見つめ直して、自分のなかにあるものをどんどん表現しましょう。