勉強の土台となる力
もうすぐ楽しかった夏休みが終了しますね。宿題は順調でしょうか?
読書感想文やワークなど、宿題のもれがないかをチェックして、2学期にのぞみましょう。
さて、今回はこれから勉強を頑張るうえで必要となる土台の部分のお話しをします。
①文章を読み取る力
テストを通して「計算は出来るけど文章題は苦手」、「国語の文章を読んでいたら時間が無くなった」など覚えはありませんか?
これは文章から意味を読み取る能力、必要なキーワードを切り取る能力が不足している証拠です。この能力は鍛えることで伸ばすことができます。
そのためには、あることを意識しながら、多くの文章を読むことが必要です。
ただ読むのではなく、「文章に書かれている内容をイメージすること」、「どんなキーワードがあるのかを意識すること」が重要です。
例えば漫画作品「ONE PIECE」ですと、悪魔の実や海賊、ポーネグリフ等が初期から物語を象徴する単語として使われてきました。
このようにある文章を説明するのに必要不可欠な単語がキーワードです。物語文であれば主人公の部活や趣味など、論説文であれば、著者が説明したい単語や、著者が持っている意見や考えがよくキーワードになります。
また、数学の連立方程式の文章問題では「合わせて10個買った」「合計2000円だった」などが式を作るうえでのキーワードになります。
その文が何を意味しているのか、どんな答えを必要としているのかが問題を解くための重要な要素になります。
わからないから適当に読み飛ばすのではなく、キーワードを意識しながら、少しずつでも文章を読んでおくことが、文章問題を解くための土台になります。
②解答にいきつくまでの理由付けと思考の整理をする
理科や社会は一問一答形式の問題をメインとなることが多いです。
一問一答は、短い時間で多くの問題を解くことができ、空き時間や移動時間を利用した勉強法としては極めて有用です。
しかしその一方で、明確な弱点も存在します。それは一問一答に慣れすぎてしまうと、その文と回答を丸暗記してしまう可能性があることです。
例えば織田信長を答えさせる文章として「1575年の長篠の戦いで火縄銃を活用した」、「楽市楽座を行った」、「本能寺の変で自害に追い込まれた」などが使用されます。このうちの1つだけを織田信長の説明として認識してしまうと、ほかの2つの文章では織田信長にたどりつかない可能性があります。
そこで、理由付けと整理が重要になります。その出来事から誰を連想できるかしっかり思考することが重要です。「なんとなく」と思うときは自分の中での確証が持てないときです。
間違えても良いのでまずは自分なりに推理して思考して答えを出してみましょう。なんとなくで間違えてしまうとあとから見直す際に、どこでどう考えたのかが分からず解答を見てもほぼ理解できない状態になってしまいます。
③まとめ
「文章を読み取る力」、「問題を解く際に理由付け、思考の整理をすること」の2つは、勉強を進める上で欠かせません。
なんとなく勉強をするのではなく、これら2つのことを意識しながら学習することで、成果が出やすくなるでしょう。
KATEKYO学院では、個別指導で生徒ひとりひとりに合わせた学習をサポートすることができます。特に3年生は夏休みも終わりが見え始め、本格的に受験への準備をしなければならない時期です。がんばってるのに結果が出ない、勉強方法に不安がある、テストや受験で分からないことがあるという際は、お気軽にお電話ください。