家庭学習のポイント~その1~
「家庭学習の仕方が分からない」という声をよく聞きます。
ただその質問だと、問題点が漠然としているため、改善点が見えづらくなります。それでは家庭学習について、どのように取り組めばいいのかを、いくつか原因を挙げながらアドバイスしてみたいと思います。
学習時間の確保ができない
まずは、学習の内容ではなく、学習の枠である時間の確保についてです。実は、これが障壁となっているケースが非常に多くなっています。詳しい例を挙げてみると、
「家に帰るとまず寝てしまう」
「TVやゲーム、動画の視聴がやめられない」
「夜にならないと集中できない」(週末や長期休みの昼間や夕方に勉強できない)
「まとまった時間の確保ができない」
他にも多々ありますが、こういった意見が出てきます。これらは、やり方の問題ではなく「学習時間の確保」の問題になります。この話をすると、「心構えの問題でしょ」と、一蹴されてしまうことがありますが、それが解決できないのですから、そうしてしまうと、ずっと解決できないままになってしまいます。
では、この件についてのアドバイスです。
①寝てしまう場合は、時間を決めて、短く仮眠をとる。もしくは・・・
眠いのを我慢しても、集中できないですし、勉強の効率もよくないです。ですから、眠いときは寝てしまっていいと思います。ただし、ここでしっかりと睡眠をとってしまうと、夜に眠れなくなってしまい、次の日も眠くなり・・・、と悪循環に陥ってしまうかもしれません。10~20分くらいで、一番すっきりできる時間を憶えておいて、短い時間の仮眠にしましょう。
それでも解決しない場合は、いっそ学習時間を朝にしてしまうのも一つの方法です。ただ、寝起きが良くない人にはお勧めしません。
②TVやゲーム、動画視聴やSNS閲覧に時間を取られてしまう。
ここ数年で急に増えてきた悩みです。これについては、自制心が重要になるのですが、それがないから悩んでいると思います。一番は、時間を決めることなのですが、そんなものは、すでに試して失敗していると思います。
そこで、今までで一番成功率の高かった方法を紹介します。
スマホやタブレットの使用できる場所を、家族共用のスペースに限定する
これは、生徒さんだけではなく、ご家族も協力しないと効果は表れにくいです。自分の部屋など、見えないところに持ち込んでしまうと、際限なく使用してしまいます。ですから、リビングなど家族みんなが使うスペースでしか端末を使用できなくすればいいのです。そこでしか充電できなくしてもいいかもしれません。そうすると、寝室への持ち込みも防ぐことができるため、不意の寝不足も防ぐことができます。ただ、この方法は、状況を改善したいという本人の意思が必要なので、強制的にやってもうまくいかないので、お気を付けください。
③まとまった時間が取れない
この理由もよく聞きますね。でも、まとまった時間を取る必要はありません。どういうことかといいますと、2時間とか3時間の学習時間というのは、連続した時間ではなく、合計時間なのです。ですから、1回30分の勉強を何回行ったかで考えると、時間の確保がしやすくなります。大人でもわき目も降らずに3時間なんて不可能です。ご飯の前やお風呂の前など、ちょっとした時間を勉強に充てることができれば、夜更かししなくても学習時間の確保ができます。
④夜にならないと集中できない
・・・受験は昼間に行われます! 以上。
次回コラムは学習内容に触れていこうと思います。
KATEKYO学院では、家庭学習指導も行っております。人それぞれの学習スタイルがありますし、それができない理由もあります。完全1対1ですので、一人ひとりの状況をしっかりと確認し、その子に合わせた方法をご提案いたします。