《 なるほど数学コラム:中学編 1》 『自然数とは?~ヒトはどうやってモノを数えるか』
中学に入って、数学の最初の頃に、数(かず) の分類を学びます。
「正の数」,「負の数」とか、「整数」,「自然数」などです。
その後、約3年ほどたって、受験の時期になると、数学の練習問題の中に 「 ・・・『 自然数 』で答えよ。 」 ,「 ・・・『 自然数 』はいくつあるか。 」 などという問題が出てきたりします。
一瞬、「 『 自然数 』 ってなんだったっけ? 」 となって、答に自信が持てなくなったりします。
そして、迷ってしまい、余分な時間を費やしてしまう・・・
受験本番では避けたいですね。
今日は、『 自然数 』をはっきり定義付けてしまいましょう。
教科書的な定義は、『 自然数 = 正の整数 』 です。
これでピンときて、深く納得 の人は、OKです。
そのまま覚えて、問題を解く時に当てはめてください。
「 教科書的な定義を言われたところで、なんだか今一つパッとしないんだよなぁ・・・ 」
っていうキミ。
大丈夫です。
一つイメージしてみてください。
例えば、みなさんがスーパーの果物売り場のコーナーに行ったとします。
りんごが何個かづつ袋に入り、売られています。
「一袋に何個入っているのかなぁ・・・」
と思い、数えます。
どうやって数えます?
「そんなのあたりまえじゃないですか。「1」,「2」,「3」,・・・ って数えるに決まってるじゃないですか」
そうですよね。
何もないところをさして「0」って言ってから「1」,「2」,「3」,・・・ って数えたり、もっと全然違うところをさして「-1」,「0」って言ってから「1」,「2」,「3」,・・・ って数えたりしないですよね。
または、何も見えないのに、1個目のりんごと2個目のりんごの間をさして「1」,「1.5」,「2」,・・・ なんて数えたりもしないですよね。
そうなんです。
なんだかわかりました?
『 自然数 』とは 『 ヒトがモノを自然に数える時の数え方 』とイメージすればよいのです!
だから「1」,「2」,「3」,・・・ です。
「0」は入りません。 また、「1」と「2」の間に「小数」や「分数」,「平方根」などの数が入ることもありません。
要するに、『 正の整数 』なんです。
どうですか、はっきりイメージできましたか?
もう一度言います。
『 自然数 』とは 『 ヒトがモノを自然に数える時の数え方 = 正の整数 』です。
今度は、迷わず“ スパッ”と 答えられますね。