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「語学ができる」と「コミュニケーション」

今年2021年3月、とある企業で勤務中に日本人社員が英語を話すこと、外国人社員が日本語を話すことを一斉に禁止した「外国語禁止令」が発令されたということを、あなたはご存知ですか。

 

これは単に英語の使用を禁止する、ということを意味するものではありません。私たち日本人は第二外国語として英語を、外国人は第二外国語として日本語を選択し学ぶことができます。母国語が異なる私たちは、共通言語の英語を使うことによってコミュニケーションをとることを可能としているのです。

しかし、いくら共通言語で互いにコミュニケーションをとっていても、母国語で話す人同士のコミュニケーションと比べて、互いのことを十分に理解することは難しい場面もあるように感じます。円滑なコミュニケーションを育むためには、母国語によって培われた「話す・聞く」という対話力を基礎に、さまざまな伝え方や表現方法を知ることが大事なのです。

 

例えば、”I love you” を日本語訳すると「あなたのことを愛しています」となりますが、海外ドラマや洋画での台詞字幕を見ると劇中のシチュエーションに合わせて「あなたのことが大好きよ」という意味合いで表すことがあります。このように単語の意味に含まれている話し手のニュアンスを、どのように受け取って解釈し、どう返すのかが重要となるのです。

 

母国語で多くの言葉を知り理解していく(素材を集める)ことで、読解力(インプット力)と表現力(アウトプット力)が養われます。それらを土台に第二外国語を学んでいくことで、より幅広く柔軟な言葉で互いに思いを伝えられるようになるのではないでしょうか。

第二外国語の習得は確かに重要です。そこに加え、母国語の理解を一層深めていくことも念頭に置き、言語を習得していきたいと考えています。(代表番号:0246-25-2511)

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