『効率よく』勉強する
いよいよ6月1日より学校が再開します。今年度の学業に関しては、学校休校期間を考えれば、いよいよ『効率よく』進めることが大切になります。
勉強は量も大切ですが、時間を費やせば成果が伴うというものではありません。まずは質を追求しましょう。質が向上すればやり甲斐も増し、量も自ずと増えてきます。
その勉強の質については、通塾生の皆さんには担当の先生がついています。意識すべきポイント、取り組むべき内容ややり方を、教わった通りにまずは実行してください。
ここでいう『効率よく』は別の切り口でご案内します。『単位時間当たりの生産性を高める』という切り口です。
例えば英文構造の復習。
構造を理解し読めるようになった英文、そこに含まれる単語や文法の知識も、復習しなければ『使える知識』にはなりません。
ではその復習。理解したての頃は一文一文を書き出し、構造を記入し、定着させていくべき時期でしょう。
しかし、一定以上に習得が進んでもまだ一文一文書き出す、これはどうでしょう?
良い意味でケチになり、時間がもったいない、限られた時間の中で効率よく復習しようとした場合、復習の目的は『一文一文書き出す』ことではなく、『単語・文法の知識を定着させ構造が取れるようにする』ことです。であれば、一定以上に理解が深まったら、復習は再確認しておくだけで十分な場合もあります。
理解不十分な段階で安易に妥協してしまっては元も子もありませんが、
①理解したての時期は書き出しての復習
②理解が深まったらパッと見て再確認するだけの復習
と、効率よくメリハリをつけて取り組みたいところです。
同じ勉強時間であっても、例えば10分の中で、
①(書き出す)の方法だと復習できる英文は、せいぜい1~2件程度
②(再確認)の方法であれば復習できる英文は、10~15件程度も可能
など、時間当たりの生産性が飛躍的に向上します。
同じ時間で「1」しか勉強できないのか、「2~3」できるのか、「10」もできるのか?
同一の単位時間当たりの生産性を高める工夫、『効率のよい勉強』は、学習成果を大きく左右します。
今回は英文の書き出しに絡めた『効率』のお話でしたが、
・取り組むページ・設問に付箋を貼っておくことで、机に向かってから勉強する場所を探す時間を削減する
・数学の設問も類題演習量を多くするには、計算過程を毎回必ず書く勉強だけでなく、解き筋が分かったらすぐ別な設問に移り、書く時間を削減する
など、様々な場面で効率よく進める工夫は可能です。
※効率よく進める工夫をしておけば、逆にコマ切れ時間も有効活用できるようになります。
これから勉強していく総時間を考えた際に、時間単位当たりの生産性を向上させておく、工夫しておくことは、損では無いはずです。(代表番号:0246-25-2511)