【勉強の仕方】忘れにくい暗記の方法
学校の勉強で重要になってくるのが暗記です。学校のテスト勉強では「とりあえず覚える」こともあるかと思いますが、ではどのように覚えると良いのでしょうか。
学校のテスト勉強では短い時間に大量の知識を覚えることに気が向いてしまいます。しかし、「とりあえず覚える」という感覚で覚えたものはすぐに忘れてしまいます。それでは覚えた知識を忘れにくくする、忘れても思い出しやすくする暗記の方法とはどのようなものでしょうか。
〈感想を書く〉
覚えたい内容がなかなか覚えられない場合、その内容の印象が薄いことが考えられます。印象をより強くするためには、教科書や参考書を熟読し理解した後に感想を書くと良いです。知識は元々ある記憶と関連づけることで忘れにくくなります。感想を書くということは、新しい知識を自分の中に元々ある記憶と結びつけることと言えます。重要であり覚えたいと思う内容には、短くても良いので何かしらの感想を書いておくと良いでしょう。
感想を書く際のポイントは五感を意識して書くことです。五感とは
人間が外界の刺激を感じる事が出来る五種の感覚。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
のことを指します。
(例)
fermentという英単語があります。こちらの意味は「~を発酵させる」です。この英単語がどうしても覚えにくいという場合、「発酵」という言葉から連想するものを考えます。
・納豆 ・パン ・菌 ・キムチ ・独特な味
連想したものの中で一番印象の強いものを余白に書きます。今回は納豆を採用したこととします。人にもよりますが納豆という感想は視覚(茶色い見た目)、嗅覚(独特な匂い)、味覚(しょうゆの味)に関係するものだと捉えられます。これでferment(~を発酵させる)という単語の印象は感想を持つことで強化され、覚えやすく忘れにくくなったと言えます。
それでもferment(~を発酵させる)という意味が覚えにくい場合、使用していない他の感覚に関する感想を書き足すと良いです。「発酵」から納豆という感想で視覚、嗅覚、味覚を押さえました。今度は「発酵」から聴覚、触覚に関係する感想を考えます。
・ネバネバ(納豆をかき混ぜる音と質感) ・ゾワゾワ(菌が増えるイメージ)
・フワフワ(柔らかい食パンのイメージ)
今回は納豆という感想を採用したのでそれとの関係も考え、ネバネバという感想を採用し新たに余白に書きます。これも人によりますが、ネバネバという感想には嗅覚(納豆をかき混ぜる音)と触覚(納豆を触ったときの質感)の両方が表現されていると捉えられます。これでferment(~を発酵させる)という単語の感想は納豆、ネバネバの二つで五感すべてを押さえたことになります。感想にネバネバが追加されたことで、納豆だけの場合よりも更に覚えやすく忘れにくくなったと言えます。
この方法によって記憶をより強くすることができます。しかし感想を持つということは気持ちに余裕がないと難しいことでもあります。テスト直前ではなく、普段から暗記を行う際に感想を書いておくことをお薦めします。