新型コロナウィルスの影響で遅れていた大学入学共通テストの実施要項が、６月３０日、大学入試センターから発表されました。当初は、試験日程は予定通りで実施されるが、学習遅れの生徒のために追試が検討されていると伝えられていましたが、今回の発表で、「第1日程」「第2日程」という二つの試験日程が設けられ、現役生は出願時に選ぶことになるという異例の仕組みになると発表されました。

 

 

 

◆第２日程選択は校長の「学習遅れ」の判断が必要

 

「第２日程」は１月３０日、３１日に実施され、第１日程に出願した受験生の追試験でもあります。この「第２日程」を選択できる条件としては「新型コロナウィルス感染症の影響に伴う学業の遅れを在学する学校長に認められた者」と説明されています。また、２月１３日、１４日に「特例追試験」が設けられました。これは第２日程に出願した受験生の追試験なのですが、試験問題は、共通テスト用の問題ではなく、センター試験と同様の形式になります。

 

 

◆第２日程は自由に選択できるのか？

 

まず、既卒生は「高校時代に学習を終えている」として、受けられません。現役生は「新型コロナによる学習の遅れ」があって、校長が認めれば、選択できます。また、基本的には生徒個人の希望を重視し、校長の判断次第とのことです。つまり、同じ学校、同じクラスの生徒でも、ある子は第１、別の子は第２ということもありうるそうです。

 

 

◆受験生はどちらを選ぶのか？

 

様々な条件を考えると、第２日程を選ぶ生徒は少ないだろうと思われます。２月初旬から私立大の試験が始まり、国公立大の２次試験（個別試験）も２月２５日からです。共通テストは第１日程で終わらせて、早くそちらの対策に時間を振り向けることを選ぶほうが良いと思われます。

 

共通テストの実施要項が公表され、各大学も個別試験での出題科目や入試方法などの概要を発表しています。志望大学の変更点を早めに確認し、受験対策を進めて行きましょう。

 

２０２１年度の共通テストや、各大学の試験概要についてご不明て点があれば、お気軽にお問合せください。

 

 

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