【時短勉強】数学について
成績の伸びは、(時間)×(学習効率)で決まります。
時間は有限ですから、効率の良い学習法を考えていかなければなりません。
例えば、【数学を勉強する際に、必ず解答を書かなければならない】と思っていませんか?
確かに、数学なのだから、計算して解答をすべて書くのは当たり前と思いがちですが、実はここに大きな落とし穴があるのです。
毎回毎回やる度に、解答を全部書いていると、反復練習に時間がかかりすぎ、多くの時間をかけた割に、気づいたら数問しか目が通せなかった・・・なんてことになってしまいます。
記憶は反復によって定着するのは言うまでもありません。時間をかけすぎてしまうと3回、5回、10回……とできたはずの反復練習が進まなくなってしまうのです。したがって、【数学の解答は、復習時は毎回書かなくていい】のです。
実は、「時間が足りなくてテスト範囲が……」、「勉強が全然進まなくて…」の原因も、このあたりに根本があるのだと思います。
具体例を見てみましょう。
【1回目の学習】
時間をかけすぎずに行います。試行錯誤して解法を考えることは悪くはありませんが、時間をかけすぎては深みにはまります。10分程度考えて分からなければ解答解説を読みましょう。
【2回目の学習(復習)】
①問題を見る(読む)
②解答の流れを(ブツブツと小声で)口に出して言いながら、計算問題の場合は、式だけを作る、グラフや図が必要な問題は、簡単に書いて確認する。
③式は解かずに、解答を見て読んで確認する。
このように復習すると、1問あたり、わずか1~2分で復習できます。
1回目の学習から間をおかず2回目、3回目、4回目と行うことで定着に至ります。
大事なポイントは、【解法を口に出して言うこと】です。つまり、ただ解法をボーっと考え込んだり、漠然と解答を眺めているだけでは、ダメだということです。能動的に口に出していうことで効果が高まります。
紙に書くということは、「達成感」が高く勉強した気にはなりやすいそうです。一方でどうしても時間はかかってしまいます。場面場面で使い分けて最大の成果(短い時間でしっかりと記憶に残す)を得られるように考えて学習に取り組みましょう。