【郡山駅前校】目指せ! 「二刀流」 ~文武両道のススメ~
メジャーリーグの大谷翔平選手が今年も投打の「二刀流」で大活躍中ですね。フィールドこそ違えど、二つの重要な役割を勤め上げるという点では、学校生活における「学業」と「部活動」の両立も「二刀流」に近いものがあるかも知れません。
さて、野球と受験に関する話題を一つ。
かつて高校入試の面接で次のような問い掛けがありました。
「安積高校が甲子園に出るためには、どんな取り組みをすればよいか?」
非常に面白い質問ですね。
外資系企業が好んでする「ケース面接」の一種です。
問題解決能力、論理力が試されます。
受験者の中には、ロジカルな答えではなく、「ボクを入学させれば、甲子園に出られます」と自信満々に答えた子がいるとかいないとか。余談です。
さて、「唯一の正解」というものがある訳ではありませんが、今回は答えのヒントになる実話を紹介します。
東京の開成高校の話です。
開成高校にも野球部があります。球児の例に漏れず、彼らも甲子園に行きたいと考えました。
ただ、進学校のため練習できる時間は他校より少ない。
安積高校と同じ状況です。ここがポイントです。
では、どうしたか。
やることを絞って密度を濃くしました。
試合に勝つには相手より点を取らなければならない。
守るだけ、0点に抑えるだけ、では勝てない。
「守備と攻撃、どっちもやる時間がないのなら、より重要なことから」ということで集中的に打撃練習をします。
もちろん、ただ練習するのではなく、「ボールの軌道に対し、バットの当たる角度が90度」といった、遠くに飛ぶための「物理の法則」を取り入れました。
結果は、都大会で3回戦まで2ケタ得点を挙げてのコールド勝ちです。
残念ながら甲子園には届きませんでしたが、それまで勝てなかったのが嘘のような快進撃です。2005年の話です。
こうした考え方は、部活の練習だけでなく、勉強のやり方や仕事の進め方にも大いに関係してきます。
前提があって、ゴールがあって、そのギャップ・開きをいかに「論理的」に繋げていくか、さらに「重要度」の高いことをどのようにこなしていくか、普段から訓練しておきたいものです。