【郡山駅前校】英文法のハナシ(ifの中にwillを使わない理由③)
未来の表現について考えてきた今こそ、「時・条件を表す副詞節中では未来のことも現在形で表す」というルールへの漠たる不安から解き放たれる時です。
「明日雨が降ったら」という文を英文にするときに、
どうして、if it rains tomorrowとして、 ×if it will rain tomorrowとしないのか。
なぜ、willをつけないのか、それは、willが必要無いからです。
willの意味は2つ、「意志」と「予測」でした。もしも、×if it will rain tomorrowとしてしまうと、「もし明日雨に降る意志があるなら」とか「もし明日雨が必ず降るなら」という意味になってしまって、「明日雨が降ったら」という意味にならないからです。
willをつけないのは、「時・条件を表す(以下略)」という意味不明なルールのせいではなく、単にいらないからです。
全ての混乱は、will=未来、としたところから始まっています。
will=未来としてしまったことで、
「とはいうものの、『明日雨が降ったら』という英文を作るときに、これからのことでも「will」使わないよな。これをどう説明したものか…。よし! 例外ルールを作っちゃおう!」 …ということだったかどうかは分かりませんが、「will」本来の姿を見失うことになった学習者には、理解しにくい状態になってきました。
英文法を勉強するみなさんは、腑に落ちないルールを「そのまま覚えなきゃいけないことだ」と思い込まずに、まず、疑ってみることをお勧めします。
(栗林)