【高校物理】 力②(さまざまな力)
ここでは、さまざまな力を確認していきたいと思います。
あいまいになっているところや認識不足になっているところがあったら、この際、理解したり覚えたりしてほしいと思います。
地球から受ける力で、地球の中心に向かう力。
その大きさを物体の「重さ」という。質量とは異なる。
物体にはたらく重力は「地球が物体を引く力」、その反作用は「物体が地球を引く力」。
◆垂直抗力
面が物体に、面に垂直な向きにおよぼす力。
◆摩擦力
物体と面が接触しているとき、「物体が動こうとする向き、あるいは動いている向き」と反対の向きにはたらく力。面に平行な運動に逆らう力。
静止している物体にはたらく摩擦力を静止摩擦力、運動している物体にはたらく摩擦力を動摩擦力という。
◆糸がひく力
糸が張られたときにはたらく、糸が物体を引く力。糸の張力ともいう。
張られた糸の両端ではたらく、糸が物体を引く力の大きさは等しくなる。
◆弾性力
力が加わって変形した物体が、もとの状態に戻ろうとして他の物体におよぼす力。
ばねの弾性力をよく扱う。伸びているときは縮む向き、縮んでいるときはのびる向きにはたらく。
◆浮力
物体が流体中にあるときに、流体から受ける押し上げる向きの力。
水中にある物体が受ける浮力は、物体の表面にはたらく水圧の差で生じる。
浮力の大きさについては、次のアルキメデスの原理がある。
「流体中の物体は、それが排除している流体の重さに等しい大きさの浮力を受ける」
専属教師 杉山 広徳