《 なるほど数学コラム:中学編 3》 『 「正・負の世界」へ ようこそ! ― その2 』
前回のコラム記事では、
『 正の数・負の数 』の
『 正の数 』
(「なるほど数学コラム:中学編2 『 正・負の世界』へようこそ!その1」← リンクです。)
について考えました。
今回は、
『 負の数 』
です。
『 負の数 』の考え方については、学校で説明されたと思います。
簡単にまとめると、
『 ある基準を「0」と決め、それを超えてさらに小さく(低く)なった数 』
を
『 負の数 』 といいます。
例として、
気温 ( 摂氏 -10℃ [ 水が凍る温度を0℃[基準]として ] ) や
土地の高さ ( 海抜 -170m [ 海面の高さを0m[基準]として ] ) などで
説明されたと思います。
今回は、さらにその先の
『 負の数 』の 計算のイメージとコツ
を つかむことにしましょう。
計算のコツ は、『 符号 』 です。
『 符合 』 に注目する2つのキーワードがあります。
「 マイナス 一つで マイナス,マイナス 二つで プラス 」
「 マイナスは、『 もどる 』 または『 逆 』 」
です。
このことを頭の中に入れて、
『 負の数 』の計算をかんがえてみましょう。
たとえば、加法(足し算)・減法(引き算)の場合、
赤で書いたところに注目します。
「 マイナス 一つで マイナス,マイナス 二つで プラス 」
を 当てはめ、
( +4 ) + ( -6 )
・・・「マイナスが一つ」なので「マイナス」でまとめます。
= 4 - 6
・・・ 4 から 6「もどる」
= -2
( +4 ) - ( +6 )
・・・「マイナスが一つ」なので「マイナス」でまとめます。
= 4 - 6
・・・ 4 から 6「もどる」
= -2
となります。
「 式がちがうのに、どうして同じ答えになるんですか??? 」 って ?
いい質問です。
二つの式をこのように読み替えます。
( +4 ) + ( -6 )
・・・ +4 に「 6もどる 」を 合わせます。
( +4 ) - ( +6 )
・・・+4 から「 6『 もどり 』」ます。
『 結果が同じ 』 になりますね。
というわけで、
『 マイナス 一つで マイナス,マイナス 二つで プラス 』
を 当てはめれば計算の答えを出すことができるんです。
もうすこし、確認してみましょう。
①.( -4 ) + ( -6 )
・・・「 マイナスが一つ 」なので「 マイナス 」でまとめます。
= -4 - 6
・・・ -4 から 6「もどる」
= -10
②.( -4 ) - ( +6 )
・・・「 マイナスが一つ 」なので「 マイナス 」でまとめます。
= -4 - 6
・・・ -4 から 6「もどる」
= -10
③.( +4 ) + ( -6 )
・・・「 マイナスが一つ 」なので「 マイナス 」でまとめます。
= +4 - 6
・・・ +4 から 6「もどる」
= -2
④.( -4 ) - ( -6 )
・・・「 マイナスが二つ 」なので「 プラス 」でまとめます。
= -4 + 6
・・・ -4 に 6を「足す」
= +2
だんだん、『 負の数 』 の 計算のイメージ がつかめてきましたか?
では次に、もう少し計算の方法を確認してみましょう。
計算の規則 がわかります。
もういちど、先ほどの問題を見ると
①.( -4 ) + ( -6 )
= -4 - 6 ← 符号が同じ
= -10 ← 数字のみの計算 は 4 + 6 = 10
②.( -4 ) - ( +6 )
= -4 - 6 ← 符号が同じ
= -10 ← 数字のみの計算 は 4 + 6 = 10
③.( +4 ) + ( -6 )
= +4 - 6 ← 符号が違う
= -2 ← 数字のみの計算 は 6 - 4 = 2
④.( -4 ) - ( -6 )
= -4 + 6 ← 符号が違う
= +2 ← 数字のみの計算 は 6 - 4 = 2
それぞれ、二,三行目に注目してください。
計算の仕方に2つの規則があります。
符号が同じ場合は、数字は 『 足し算 』
→ 答えに 『 同じ符号 』 を付けます。
符号が違う場合は、数字は 『 引き算 』
( ※大きい数字から小さい数字を引く )
→ 答えに 『 大きいほうの数字の符号 』 を付けます。
この計算の規則がわかればOKです !!!!!!!
今回は、中学一年生の 『 数学 』 の
『 正の数・負の数 』 の
『 負の数 』の 計算のイメージとコツ
について考えました。
『 符合 』に注目する2つのキーワード
「 マイナス 一つで マイナス,マイナス 二つで プラス 」
「 マイナスは、『 もどる 』 または『 逆 』 」
と
計算の仕方の2つの規則
符号が同じ場合は、数字は 『 足し算 』
→ 答えに 『 同じ符号 』 を付ける
符号が違う場合は、数字は 『 引き算 』
( ※大きい数字から小さい数字を引く )
→ 答えに 『 大きいほうの数字の符号 』 を付ける
この4つの点を覚え、当てはめられるようになれれば、
『 正の数・負の数 』の第二関門も
通過 です!
どんどん『 正・負の世界 』を進んでいきましょう !!!!!!!
次回 コラムは、
『 負の数 』 の 『 乗法 ( かけ算 ) 』
です。
おたのしみに!