やる気が出る勉強部屋
①部屋の扉を開け入る。その正面に学習机を置こう。
反対に、ベッドが正面にあった場合、帰宅後に寝る習慣がつきやすいばかりか、その後、夜中に起きてゲームをしたりラインをしたりするなど生活リズムが乱れる要因にもなりやすい。
②照明灯は左から当て、室内照明は昼間でもつけること。
眼精疲労による肩こりや頭痛の防止になるばかりか、脳の活性化にもなる。
節電も大事だが、明るい部屋で学習効率がワンランクアップする。
③椅子は、タイヤのない固定式のものがより集中力を高める。体が動いていると気分が散漫になり、集中力の低下を招くからだ。
④休憩時に音楽を聴くためのオーディオ機器があるとよい。ただし、「ながら勉強」はアウトだ。
特にクラシックやジャズなどのインストもので好きな曲があれば、緊張感を和らげ一度脳を休めてから、また学習に入ることができる。
以前、大音量でロックを聴く「ながら勉強」をやめた生徒がいた。すると、それだけですぐに成績が上がったものだ。
⑤観葉植物を置くと癒しになる。「ある」と「ない」では大違い。リビングにはあっても、勉強部屋にはない人も多いのではないか。
一番は空気清浄作用であろう。観葉植物は、空気中の有害物質を吸収し、マイナスイオン濃度を上昇させる。カビ、バクテリアの抑制にもなる。学習環境として最適ではないか。
特に、サボテンなどは形が多種多様なので、部屋のアクセントにもなり、なかなか楽しめるだろう。水を頻繁に与えなくともよいのも魅力のひとつ。
⑥机に座って、視界に入るところに学習に関係のないものを置かないことが大切だ。
ただし、視界に入らない学習机の反対側には好きなフィギュア趣味で集めたグッズを陳列するのも一興。
CDやDVDのパッケージ、コミックや雑誌の表面を見せて飾るのは、ショップ風陳列でおしゃれ感がアップ。時々気分によって変えれば、より楽しめる部屋になるだろう。
また、壁面にポスターやピンナップを貼るのも、自分の部屋という感じが出るので、居心地のよい空間になる。部屋のレイアウトを個々人でデザインしてみよう。
⑦机の前の本棚は、右利きの場合、普段から多く使う辞書のようなものは右側に配置し、普段あまり使わないものほど左側に並べよう。
教科書、ワーク、ノート、プリントなどを書棚にいっしょに差し込んでおかない。必ず区分けし分類しよう。もちろん、隙間にプリントを挟み込むのもご法度。
書籍類は、横に重ねて積むのを避けるようにしたい。「地層」のごとく、上から物を無造作に「堆積」させない。家庭学習が効率的に運営されるような整理整頓をしよう。
そのためにも、機能的な配列方法を常に心がけよう。
⑧整理しないプリントをためないようにしよう。不要なものを選別し、随時捨てていこう。
「いつか使うだろう」は使わないことが多い。本当に欲しいものに厳選して残していくのだ。そうすれば物が減るので、片付けも簡単でリバウンドしにくい。
保護者向け、授業プリント、課題プリントなどをクリアファイルごとに分類し、常に整理整頓を心がけたいものである。
KATEKYO学院 郡山開成山校 専属教師 村井眞一