やる気の問題 ~脳科学編~
勉強において最大の課題である『やる気』、特に小中学生のお子さんを持つ親御さんからは、どうやったらやる気が起きるのでしょうか、との相談もいただきます。
長年、数多くの生徒さんを見てきて、やる気が起きるきっかけは様々です。『合格したい学校が見つかった』、『ライバルの子に負けたくない』、『危機感が出てきた』、外発的なものや内発的なもの、生徒さんによって個々にそのきっかけは様々で、こうしたから必ずやる気が生じるというものではないため、最も苦慮する部分でもあります。
だからと言って、そのきっかけが来るまで待つというのは、お子さんを想う親御さんにとって酷な話です。マンツーマン授業では、個々の生徒さんの置かれた状況や性格を踏まえ、やる気喚起のための働きかけも行っています。今回のご案内は一般論であり、個々の生徒さんに合わせた工夫・応用は必須ですが、参考になれば幸いです。
まず、やる気は起きるものではなく、『起こすもの』と考えてみます。
乗り気ではなかった草むしりに取りかかってみたら、いつの間にか夢中になっていたというような経験はないでしょうか?
脳科学的には、『やる気』は脳内の側坐核(そくざかく)という部分がつかさどっており、そこが刺激されることによって意欲が向上するのだそうです。では、どうするとその側坐核が刺激されるのか?草むしり同様、『行動すること』によって刺激されるのです。行動を起こし側坐核が刺激されると、作業興奮という状態が起こり、集中力や意欲につながるそうです。
つまり、やる気が起きて行動するのではなく、行動することによってやる気が生じる、という逆の見方も必要であるということです。
勉強に置き換えた場合、『まずはやってみること』、これこそが大事ということになります。
しかし、その『やってみることが難しいのだ』という声も聞こえてきそうです。ご指摘の通り、勉強は続けるよりも取り掛かることの方が難しいもの、勉強に前向きになるにはまだまだハードルはありそうです。
【ハードル①】 何から手をつければいいか分からない
【ハードル②】 難しいから手をつけたくない
【ハードル③】 やっても意味がないからやりたくない
等々が挙げられます。では、これらのハードルを具体的に低くしていきましょう。
続きは次の更新、やる気の問題 ~実践編~でご案内します。(代表番号:0246-25-2511)