勉強と部活の両立を目指すＲさん、授業をしたあとの次回までの課題は精選し極力少量とするように努めています。しかし、宿題の達成率が低く、指導都度の定着率が伸び悩んでいる状態でした。

このままではいけないと感じ、お迎えのお母様に面談の時間をいただき、ご自宅での様子を伺いました。すると、部活からの帰宅後、学校からの宿題や予習・復習、部活動の翌日の準備等、気付いたときに順不同で行っていて、逆に勉強よりもやるべきことを漏れなく行うことで精一杯の様子とのことでした。

次回指導の際に、Ｒさん本人と帰宅後のルーティンワークについて話し合ったところ、本当に多くの項目があり、それらを記憶だけで毎日こなし続けていたことに、逆に感銘を受けたほどでした。

そこで、毎日行うべきそれらの作業を、帰宅後に消化していった方が良い順番でリスト化してみました。自宅では、そのチェックリストの各項目を上から順にこなすこととし、完了した項目にはレ点を入れるようにしました。

それから数週間が経過し、宿題の達成率も徐々に向上し、指導での定着への手応えも少しずつ感じられるようになりました。改めてお母さんとお話ししたところ、チェックリストを用いたことで、漏れを出さぬようにと記憶に頼った気忙しさが消え、帰宅後のルーティンワークも速く正確にこなせるようになったとのことでした。また、完了項目にレ点を入れる『見える化』により、嫌々取り組むのではなく、積極的な姿勢が感じられたとのことでした。

勉強面での悩みは、そもそもの勉強内容に関するものだけでなく、生活サイクルに根差すものもときとして聞かれます。そうした生活面についても相談に乗ることができ、一緒に打開策を考えてあげられるのもマンツーマン指導の魅力の一つです。

成績向上が私たちの責務である以上、勉強面に限らず相談に乗れることがあればぜひお声かけいただければと思います。（代表番号：0246-25-2511）