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ヤル気の話

「うちの子のヤル気を引き出してほしい!」教育相談の際にはよく聞くご要望です。ヤル気が出ることで勉強量自体が増え、結果点数が上がり、志望する進路に進めて、夢だった職業に就けるというのが理想です。極端に言えば、ヤル気さえ満ちていればどんな生徒さんも点数は上がっていきます。では、完全に勉強が嫌いになってしまっている生徒さんのヤル気を燃え上がらせる為には、どんな働きかけをすれば良いのでしょうか?

 

 

【ヤル気が先か、やるのが先か】

 

「卵が先か、ニワトリが先か?」という問題に似ていますが、この場合まず「やること」が先です。例えば、始まるまではとても億劫なものの代表が掃除ですが、いざ始めてみると予定していた箇所よりも「ついでにここも、ついでにあそこも」というヤル気が出ていることは誰にでも経験があるのではないでしょうか。このことは脳科学的にも証明されていて、人間のヤル気を生み出す側坐核(そくざかく)という脳の部位は、「何かをやり始めることでしか活動しない」と言われています。そして、一度この側坐核が刺激されるとさらに活動が活発になるため、どんどん集中力が高まって、気分が乗ってくるということにつながるそうです。「始めることで、目標の5割は達成する」という言葉もあります。

 

 

【ヤル気は待つものではなく、自ら生み出すもの】

 

そもそもヤル気とは何か?それは本人の気持ちであり、気分です。沈んだ気持ちはヤル気を失わせ、心の高揚は思わぬ力を発揮します。自分自身で心をコントロールしていくことが重要です。その証拠にスポーツ選手のほとんどが「イメージトレーニング」をしています。心の中に描くイメージはスケールの大きいものと小さいものの2種類あり、いきなり大きいイメージを描いても、イメージが遠すぎて心がはっきりと認識しないのでヤル気にはつながりません。まず、小さいイメージとして「これから30分席を立たずに勉強し、集中できている自分」などの、実行可能なことを心の中に映像として描きます。次に大きいイメージとして、「成績が上がって親に褒められ喜んでいる姿、憧れの志望校に合格している様子」などをイメージします。細かい点まで詳しく映像をイメージすることが重要です。細かければ細かいほど、心は実現できる映像と信じ、そのように行動しようとします。

 

そして、「自分なら必ずそうなれる」と何度も心に強く思ってください。言葉に出して言い聞かせるのも非常に効果があります。はじめは自分で自分を疑っているので弱気になりますが、小さいイメージが実行できるようになると、心は「イメージしたことは実現する」と理解していき、大きいイメージに対しても「絶対できる、やれるんだ」と思えるようになります。その時こそヤル気が出ている状態と言えるのではないでしょうか。

 

 

福島駅前校 教務部 小林正典

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