国公立大の女性の割合が低い傾向
日本の4年生大学の入学者に占める女性の割合は、1990年30%でしたが、2021年には46%でした。
しかし、その内訳を見ると、私立大学が47%に対して、国立大は38%となっています。
特に東大は女性の割合が低く、2割程度です。
要因として挙げられるのは、「浪人を避ける傾向」や、「数学を避ける傾向」があるとされています。
数学については、自信や楽しさの部分で女性の方が否定的な回答をする傾向にあるようです。
ここから考えられるのは、難関国立大受験の際に、数学を課さない受験方式にする、という点です。
一方、浪人を避ける傾向については、社会的に根深い問題のような気がします。
「なぜ現役合格を優先させるのか」、「地元志向やなりたい職業を決めた上で受験を決める傾向が男性より強いのはなぜなのか」、
1つは、日本の男性と女性の生涯年収の差が影響しているかもしれません。
昔に比べれば改善しているとはいえ、社会的地位の高い女性の割合が少ないためです。
女性は家庭に入るという価値観が根強いのも影響しているかもしれません。
女性に限った事ではないですが、多様性を尊重した、平等な社会が徐々に実現されることを願っています。
KATEKYO学院 原町・相馬教室 高橋 浩和