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国立二次試験・英語記述対策

Bさんは、国立の難関校を目標にしていました。それだけに、高2からの入塾でも、塾に来る前の段階でしっかり自習できていました。
ただし、センター・共通テストレベル(合格ライン8割)までならば学校と自習だけでもある程度自信があるようでしたが、二次試験、特に英語の長文問題には不安があるようでした。ご家庭も、本人が次に何をしてよいか分からないでいるようなので、方向性を示してもらえればと希望されていました。

 

本人と話をしてみると、単語・文法などについては、やや難しい事項まで、よく暗記できていました。しかし、記述問題が中心となる二次試験に対しては、過去問などを見てもまだ自信を持って解答が書けない、この先どうしてよいかが分からないということのようでした。

そこで、まず短めの英文を一つ読んでもらい、和訳をしてもらいました。

予想通り、単語的にも文法的にも大きな間違いのない和訳が書けています。

 

しかし、ここで問題が見つかります。一文一文はある程度正しい和訳なのに、Bさんの和訳をつなげて読んでみると、全体として何を言っているのかがよく分からないのです。そこで、文章の「訳」ではなくて「意味」が分かっているか質問をしてみると、そもそも、訳と意味の違いが分からないということでした。これこそが、この生徒さんの問題点でした。

 

例えば、I don’t like it. という文章があったとします。訳はとりあえず、「私はそれが好きではない」としておきますが、国公立の二次レベルならば、この文の意味が、「本当は好き」になる可能性があります。例えば、「遠慮」「恥ずかしくて秘密にしている」「なんらかの戦略」「天の邪鬼」など、なにかしらの理由で逆のことを言っていて、前後の文脈からそこを考えさせるのが出題者の意図なのです。

 

自分が注意できていない点に気がつけたBさんは、そこから、英文を読む際に、表面的な和訳で満足せず、必ず「本当の意味」まで考えるようになりました。こうした方針での学習を積み重ね、合格を勝ち取ることのできたBさんは、単に大学に受かったことが嬉しいというよりも、実感として自分が一回り頭がよくなれたということに喜びを感じられているようでした。

 

当然、実際の試験の問題は上の例よりずっと難しいので、塾の授業ではさらに、「本当の意味を見つけるコツ」を様々に指導しましたが、興味がある方は、ぜひご連絡ください。(代表番号:0246-25-2511)

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