国立「福島高専」一般入試 どう攻める?ーその5 《数学編①》
国立 「福島高専」 一般入試 どう攻める?
シリーズ記事の中で
・ 戦略的な思考が必要であること
・ どんな過去問題集を選べばよいか
・ 過去問集にはいつ頃から取り組んだらよいか
・ 過去問題集にどのように取り組んだらよいか
などについて取り上げてきました。
今回から、いよいよ、教科別の学習の『コツ』
・ 教科別の学習の『コツ』
について考えてゆきたいと思います。
国立高専の数学の入試問題の問題形式は例年ほぼ同じです。
ここ数年は4題構成となっています。
幅広い分野から出題されるので、数学の中で苦手分野を作っていると合格点を取れなくなってしまいます。
どんな分野の問題が出題されたか、過去3年間分の出題分野をみてみましょう。
【2020年度】
大問1《 小問集合 》
・計算(平方根;二次方程式)
・関数(二次関数)
・確率
・資料の整理
・平面図形
・空間図形
大問2
・関数― 一次関数応用
大問3
・新傾向問題―規則性
大問4
・平面図形―応用
【2019年度】
大問1《 小問集合 》
・計算(数式;平方根;二次方程式)
・関数(反比例)
・確率
・資料の整理
・平面図形
大問2
・新傾向問題―規則性
大問3
・関数―二次関数応用
大問4
・空間図形―円錐,球
【2018年度】
大問1《 小問集合 》
・計算(数式;平方根)
・関数(二次関数・反比例の融合;一次関数)
・確率
・資料の整理
・平面図形
・空間図形
大問2
・新傾向問題―規則性
大問3
・平面図形―円
大問4
・関数―比例・二次関数応用
このような形で出題されています。
大問1 と 大問2~4 に分けて攻略法を考えていきます。
まず 大問1 です。
大問1の傾向は、各年のデータを見るとわかるように、中学の三年間で学ぶ数学の領域のほとんどから出題されています。
そして、問題の難易度については、「 標準的な高校入試問題よりも少し高く難しい 」
と感じる受験生も多いようです。
この 大問1は、絶対に落とせません。
多くの受験生が得点する部分だからです。
大問1の攻略のため、過去問に取り組むことの他に、日頃から、どんな勉強を心がけることができるでしょうか。
「教科書やワークの完全理解と、素早く正確に解く解答力の定着」です。
当たり前のように聞こえますが、これを ” 徹底的 ” に 行なうのです。
例えば、日頃の勉強では、学校で渡されるワークならば、A問題(基本問題)は、途中で止まったりせずに ” あっという間 ” に解いて、正答率100%
そして、B問題(標準問題)や まとめの問題 も、同じく、途中で止まったりせずに解き、正答率100%
この状態に 『必ず』 もっていきます。
目指すのではありません。自分を、その状態に 『必ず』 もってゆくのです。
『 基本・標準問題は、どんな問題でも、迷いなく、正確に解ける 』
これが、高専受験の数学攻略の基本中の基本です。
この状態になって初めて、難易度高めの問題を解きこなすことができるようになるのです。
ここがしっかりできていないと、いくら過去問に取り組んでも、
大問1から、間違いが幾つも・・・
という悲しい状況になってしまいます。
日頃の学習において、しっかりとした知識に基づく、迷いなく正確に解きこなす力を身に付けることにより、数学の入試の最初のヤマ場を乗り越えられるのです!
次回の記事では、大問2~4 の攻略法について考えます。
お楽しみに!