国立「福島高専」一般入試 どう攻める?ーその8 《英語編》
国立 「福島高専」 一般入試 どう攻める?
シリーズの
・ 教科別の学習の『コツ』
の 第3弾、今回は、『 英語 』です。
国立高専の英語の入試問題の問題形式は、例年ほぼ同じで、ここ3年間は同じパターンでの6題構成となっています。
どんな分野の問題が出題されたか、過去3年間分の出題分野をみてみましょう。
【2020年度】
大問1
・発音
〈 発音/アクセント 〉
大問2
・会話文
〈 会話―適文補充 〉
大問3
・長文読解
〈 説明文-語句補充,語句解釈 〉
大問4
・会話文
〈 語句整序(並べ替え) 〉
大問5
・長文読解
〈 語句補充,図表判断 〉
大問6
・長文読解
〈 語句補充,内容吟味 〉
【2019年度】
大問1
・発音
〈 発音/アクセント 〉
大問2
・会話文
〈 会話―適文補充 〉
大問3
・長文読解
〈 説明文-語句補充,語句解釈 〉
大問4
・会話文
〈 語句整序(並べ替え) 〉
大問5
・長文読解
〈 語句補充,図表判断 〉
大問6
・長文読解
〈 語句補充,内容吟味 〉
【2018年度】
大問1
・発音
〈 発音/アクセント 〉
大問2
・会話文
〈 会話―適文補充 〉
大問3
・長文読解
〈 説明文-語句補充,語句解釈 〉
大問4
・会話文
〈 語句整序(並べ替え) 〉
大問5
・長文読解
〈 語句補充,数量関係 〉
大問6
・長文読解
〈 語句補充,内容吟味 〉
このような形で出題されています。
発音問題(発音/アクセント)や語句補充問題、語句整序(並べ替え)問題は、ここ数年毎年出題されていますので、この出題形式の問題には必ず慣れておく必要があります。
高専の英語の特殊な部分として、解答に簡単な計算が必要である問題も例年出題されます。
『 英語 プラス 数学 』
という感じです。( 大問5 )
問題の 「 図や表 」 にあるデータを使いつつ、また、問題文から数量関係を拾い上げて計算(数値処理)し、判断する問題です。
問題で使われる文章も理科的な文章が多いため、そういった文章によく使われる単語、文法の特徴をつかめるように意識して何度も繰り返し学習をすることが大切です。
ただし、特徴があるものの、英語として難易度が極端に高い問題が出ているわけではありません。
まずは基本的な文法知識、基本的な単語、基本的な読解力など英語のどの分野にも苦手な範囲がないようになっていることが大切です。
なぜなら、読解問題の中で文法の知識を問う問題が出たり、熟語の問題の中で単語を問う問題が出題されたりするので、どの基礎知識も中途半端な理解だと、問題文で何を言っているかをつかみ損ない、正しい解答にたどり着けなってしまうことがあるからです。
高専入試の 『 英語 』 を攻略する為には中学3年間の教科書のレベルの内容は確実に理解できているように勉強しましょう。
そこで、『 英語 』 の攻略のため、過去問に取り組むことの他に、日頃から、どんな勉強を心がけることができるでしょうか。
これまでの教科と似ています。
「教科書やワークの完全理解と、素早く正確に解く解答力の定着」です。
教科書に載せられている基本文や単語・連語を徹底的かつ確実に覚えましょう。
その上で、多くの問題にあたって様々な問題のパターンを経験して理解しましょう。
どのように練習したらよいでしょうか。
これまでの教科と同じで、学校で渡されるワークならば、
A問題(基本問題)は、途中で止まったりせずに ” あっという間 ” に解いて、正答率100%
そして、B問題(標準問題)や まとめの問題 も、同じく、途中で止まったりせずに解き、正答率100%
さらに、実力テストや新教研テストで間違った問題・わからなかった問題をきちんとやり直し、
『間違いなく解ける』
ように練習します。
また、苦手な弱点から逃げずに取り組み続けることも大切です。
例えば、『 単語・連語 』
苦手だったら、早めに取り組みましょう。
☆. 『単語の覚え方』 の以前の記事です。リンクをクリックしてみてください。
定期テストの点数を上げよう!中学・英語編1 ←リンクです
☆. 『基本文の覚え方』 の以前の記事です。リンクをクリックしてみてください。
定期テストの点数を上げよう!中学・英語編2 ←リンクです
また、発音やアクセントが苦手なら、「発音/アクセント」のみを取り上げた問題集がありますから、
早いうちに、集中的に取り組み、苦手を克服しておくことが大切です。
このようにして、
『 単語・基本文、そして、一度取り組んだ問題は、迷いなく、正確に解ける 』
この状態に 『必ず』 もっていきます。
目指すのではありません。自分を、その状態に 『必ず』 もってゆくのです。
これが、高専受験の英語攻略の基本中の基本です。
この状態になって初めて、長文読解問題を解きこなすことができるようになるのです。
その上で、特徴がある問題への対応力を持てるように練習しましょう。
例えば、先ほど少し取り上げた、
大問5 「 図表や数値処理 」 が含まれた長文読解問題などがあります。
そういった問題では、「何が問われているのか」ということをしっかり押さえることが大切です。
また、そういった問題では、落ち着いて数値やデータを読み取って判断すれば答えが導き出せるので、
「あせらないで考えてみる」
練習をしておくことも大切です。
日頃の学習において、しっかりとした単語や基本文の知識に基づく、迷いなく正確に文を読みこなす力を身に付けることにより、
入試の『 英語 』 を攻略すことができるのです!
次回の記事では、『社会』 の攻略法について考えます。
お楽しみに!