学力を伸ばす学習方法 ~指導事例~
定期試験の結果が思わしくなかったために指導する機会をいただいたKくん、親御さん・生徒さん本人とも、ある程度の勉強時間は確保しているのに・・・、という状況でした。
そこで、まずは指導時間の中で、Kくんが自宅学習をどのように進めているのかを再現してもらい、その是正から取り組むこととしました。週1回の指導機会による勉強時間よりも、週の残り6日間、Kくんが自宅学習する勉強時間の方が多いので、自宅学習の充実こそが優先されるべきと考えたためです。
再現してくれた学習方法は、確かに熱心なものでしたが、学校での授業ノートや教科書の要点をまとめる作業が大半で、頭の中に入った知識をアウトプットする作業が欠けている状態でした。試験はそれこそアウトプット能力を問われるものですので、頭に知識を入れるだけでなく、それを使いこなせるようにする勉強が必要で、Kくんの場合はそうした勉強の導入こそが必要な状態でした。
上のような取り組みで、ある程度の知識は持っていたKくんでしたので、授業では知識を教え込むよりも、
①Kくんの知識レベルに合う難易度の問題集を準備し、問題を解く
②正解できなかった設問にマーキングし、その解説を行う(新たな知識のインプット)
③類題で正しく理解できたことを確認する(新たなアウトプット能力の確認)
ことと、次の授業までに行ってくるべきことの指示(家庭学習の管理)に軸足を置くようにしました。
④進めてくるべき問題集のページ指定(自宅学習の計画)
⑤②でマーキングした設問に最低5回取り組むこと(反復)
これにより、定期試験での様々な切り口での設問に対し、持っている知識を十分に活用できるようになるはずです。次の定期試験では総合点で100点アップを勝ち取ろうと、鋭意努力中です。
努力しなければ向上は得にくいものです。しかし、その努力の方向性が誤っていると、努力に成果が伴いにくくなってしまいます。私たちは1対1授業の中で、指導するだけでなく、それぞれの生徒さんの学習のクセや思考のクセの把握と、それらの是正まで携わることができます。1対1指導だからこそ、着手すべき学習内容に確実に手をつけられますので、勉強方法にお悩みがある場合、ぜひ一度、当教室の授業を体感いただければと思います。(代表番号:0246-25-2511)