学力テストを有効に使おう
3月5日に、福島県立高等学校入学試験が実施されました。受験生のみなさん、実力はじゅうぶんに発揮できましたか?また同じ日に中学2年生と1年生のみなさんも学力テストというものを受験したと思います。今回はこの学力テストについてお話ししたいと思います。
この学力テストは、中2、中1のときは年に3回受けます。この学力テストの最大の特徴は、その出題範囲がこれまで習った分野すべてになるということです。学校の中間テストや期末テストの出題範囲は、直近で学習した範囲であることがほとんどで、範囲が学力テストのように広くなることはほとんどありません。(逆に言えば、問われる内容が深くなることはあります)
ですから、学校の定期テストでは、一夜漬けで乗り切ろうとすれば可能は可能です。しかし学力テストにそれは通用しません。例えば中2生が受験する学力テストの出題範囲は、中1で習った内容全部と、中2になってから習った内容全部からになります。しかも5教科すべてです。一夜漬けなど通用するはずがありません。
また、この学力テストは実際の高校入試に似せて作られています。高校入試の出題範囲は中学3年間で習う内容すべてですから、学力テストを受けることは、もし今の自分が高校入試を受けたらどの程度の得点が取れそうなのか、の指標になります。
そんな学力テストですが、ではその対策にはどうすればいいのか。答えはシンプルに「千里の道も一歩から」です。先ほども言ったように、一夜漬けは通用しません。であれば、毎日の学校での勉強と並行して、週末などに時間を見つけて中1から習ったことの復習をするしかありません。ヒトは忘れる生き物なので、一度やったことや覚えたことを繰り返さずにいると忘れます。しかし2度、3度と同じことを繰り返すことで覚えていきます。
中2生のみなさんは来年の高校入試までもう1年を切りました。ここからの1年はあっという間に過ぎていきます。高校入試まで一歩一歩確実に実力をつけていきましょう。中1生のみなさんは高校入試までまだ2年ありますが、中学3年間のうちもうすでに1年が過ぎようとしていることを自覚しましょう。中2生、中1生のどちらのみなさんも、春休みにはこれまで習ったことの復習に時間を充てて過ごすと良いと思います。またこれまで受けた学力テストをもう一度やってみましょう。自分の弱点が見えてきます。学力テストを上手に活用して、学力向上に役立てましょう。