定期テストと内申点
内申点とは
高校受験の時に「中学在学中はどのような学校生活を送ったのか」や「どれくらい意欲的に学習に取り組み、どれだけの理解力があるのか」を中学校の先生が評価し、受験する高校に「調査書」として提出します。
その「調査書」に内申点の欄があります。
内申点は、中学1年から3年までの通知表の評価(「各教科の学習の記録」の欄に記載される成績)から計算されます。
例えば福島県立高校入試の場合、前期選抜の一般選抜では、
・5(教科)×5(段階)×3(年間) = 75点
・実技4(教科)×5(段階)×3(年間)× 2倍 = 120点
合計で195点満点となります。
また、高校によっては、「特別活動等の記録」を点数化(55点満点)して加算し、250点満点とする高校もあります。
受験当日のテストが250点満点、内申点が195点満点(または250点)ですので、内申点が占める割合は大きく重要と言えます。
具体的にどう評価されるか
「提出物」「授業態度」「定期テストの得点」など、科目ごとに観点別に評価をし、各教科の先生が5段階の評価を決めます。この科目ごとの5段階評価が通知表となります。
観点別の評価とは
各教科の評価はおもに次の「3つ」の観点に分けて行われています。これを「観点別評価」といいます。
一人ひとりの学習状況に各教科ごとの単元のねらいや目標と照らし合わせて、それぞれの観点別に到達度合いを評価します。
〈英語〉の例
★学習到達目標「4技能5領域の習得を目指す」
①知識・技能・・・文法や語彙や表現を理解する
②思考力・判断力・表現力等・・・「知識・技能」を習得したうえで、それをどう使うか、どう表現するかを学ぶ
③学びに向かう力・人間力等
評価(学習状況)の参考となるのは、定期テストの点数だけではありません。普段の小テストの点数、ノート・ワークなどの提出物、普段の学習態度なども大切な資料になります。これらを総合的に評価して内申点に大きく関わる「評定(評価)」がつけられます。
「定期テストの結果がいいのに通知表の評価が悪い」ということが起こってしまわないように普段から意欲的に学習に取り組みましょう。
入試と内申点(評定平均)はとても密接です。日頃の姿勢が志望校合格に結びついてきます。
一度低い評定をとってしまうと、それを挽回するのはかなり大変です。
どの定期テストも満足のいく点数が取れるように早め早めに対策をするのをおすすめします。