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小学校 新しい教科書はどうなる?

新学習指導要領に示された方針をどのように教科書に落とし込んでいるのか、その全体像を見ていきます。

 

豊富な学習量は変わらず継続

 

新学習指導要領の学習内容量は、「ゆとり教育」の反動から豊富になった前回の内容量に微調整を加えた程度で、ほぼ変わりがありません。さらに確実な理解のために、練習問題が増加傾向にあり、平均ページ数は全教科合わせて現行の約8,500ページより1,000ページほど増え、10,000ページ弱となっています。

 

 

「学び方」の提示

 

豊富な学習量もさることながら、今回の改訂では「生きる力」を育むために様々なしかけが施してあります。
まずは各教科各単元の冒頭で学びの全体像を提示することで、学びが最後にどうつながるのかがわかるようになります。
さらに、教科書の中でイラストの子供たちが学んだ知識を披露しながら対話をする場面を載せ、コミュニケーションをとることで新たな気付きがあり、対話することが次につながる重要な要素であることを示しています。

 

また正解のない課題を(主に実技系教科に)設定し、これまで学んだことをもとにその解決策を主体的・対話的に探る、という手法も導入されています。このように単なる知識の習得だけでなく、それをどう生かしていくのかという誘導があちこちにちりばめられています。

 

 

学びと日常生活・現実社会と結びつける

 

これまで述べてきた学習を、社会生活を営むための知恵や技術につなげていくことが、新学習指導要領の大きな狙いの一つです。世界を見渡せば環境・貧困・資源など様々な難題が山積しており、特に日本においては2011年の東日本大震災を経験したことで、防災・減災への意識が高まっています。

 

また、近年は台風やゲリラ豪雨などによって多くの被害が出たことで、これまで以上に自然災害が身近なものになりつつあります。こうしたことを含め、日々刻々と変化する社会をどう生きていくのかを、学びから見出してほしいという狙いがあります。

 

次回以降は、教科ごとにその内容を見ていきます。

 

前回の内容はこちら

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