授業で理解できたものを正しく復習することで学力が備わってきます。その点で、家庭学習が学力を下支えしていると言っても過言ではありません。

当教室での授業理解は決して悪くない小学４年生のＯくん。保護者様の指導開始当初のご要望は、『家庭学習の習慣をつけてほしい』というもので、正しく学力を培う上で最優先課題でした。

指導開始当初から、『日割りでの宿題』、『Ｏくんが取り組みやすいであろうプリントの自作』、『教室の自習利用』等々、Ｏくんの性格を踏まえ、習慣がつくよう様々な工夫をしてみましたが、最も効果的だったのは、『Ｏくんが先生役・お母さんが生徒役』でした。

指導時に理解できた内容に対し、毎回設問ひとつを出し、その設問を素材にして、お母さんが生徒役になり、Ｏくんが自宅で指導する方法でした。授業で理解できたものを、人に教えることでより深い復習になり、また、それまで分からなかったものをお母さんという本来生徒役になり得ない方に指導するということで自信にもつながったようです。

お母さんからは、『Ｏの気持ちを乗せるために、敢えて分からないふりをしたり、時間を取ったりするのは大変でしたが、少しずつ自ら取り組む時間も出てきました。』と、とても嬉しいお知らせをいただきました。

家庭学習の充実こそ本来は望まれるものであり、プロ教師としてマンツーマンで指導する上、ただ理解させるだけでなく、習慣付けなど、より根本的なところで貢献していきたいと思います。良い意味で調子に乗れるＯくんですので、順調に進めば小学生のうちに中学校の教科書を指導に取り入れ、優越感を刺激して一層のやる気向上と自発性の育成につなげていきたいと思います。

（代表番号：0246-25-2511）