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後悔しない大学の選び方

今回は、大学に入学してからこんなはずじゃなかったと、後悔しないための大学選び、学部選びについて紹介していきたいと思います。

 

 

◆大学卒業後、会社勤めが3年以上続くのは3割!?

これはよく聞く話です。新卒者の離職は3年以内が多いといいます。

特に1年目に離職するケースが多いようです。

では、何故こういったことが起きるのでしょうか。

 

 

◆入学段階での大学生と大学のミスマッチが原因

大学側は高校生を呼び込むためにあらゆる手をつくすようになり、多くの大学がいかにも高校生の興味を引きそうな名称の学部を、90年には29種類しかなかった学部が現在では、なんと700種類以上にもなっています。その中には、「情報、ロボット、コミュニケーション、デザイン、マネジメント」といった言葉を組み合わせた学部が溢れています。たとえば「地球環境学部」はいくつもの大学に存在しており、開発経済学を学べる大学もあれば、水質調査の方法を教えるような理系に近い大学もあります。

高校生受けの良い名称の学部が大量に新設された結果、学部名が喚起するイメージだけで入学してしまい、入学後に学生たちがミスマッチに苦しむということが増えてきています。

 

 

◆ミスマッチを防ぐためにするべきこと

学生が大学案内で学部の中身をすべて知ろうとするのは非常に難しく、「都心に近い」、「少人数制で面倒見が良い」、「英語力が身につく」、「取得できる資格」など、よく似たキャッチフレーズが使われていますが、具体的な数字や実際に何をどの程度学ぶのかまで書いている大学は少ないのが現状です。これでは印象レベルでしか違いを見ることができません。一方、オープンキャンパスではどうかと言うと、模擬授業も高校生向けの分かりやすくて面白い授業だけが行なわれるので、当然、居眠りが出るような講義は行なわれず、普段の授業や実態を伺うことはできません。

では、どうすれば入学後のミスマッチを防ぐことができるのか。それは、学生が志望する大学・学部に対して、大人(親や先生)が突っ込みを入れてあげることが効果的です。「看護学科志望の高校生にその理由を聞いたところ、手に職を持つことができるから」という答えが返ってきました。しかし、実習では他人の世話もしなければなりません。それを嫌がらずにできるのでしょうか?イメージだけで決めてしまい、それ以上調べようとしないことに問題があります。こういったことを防ぐために、周りの大人から、「気づき」の機会を与えることが大切です。大学が高校生受けのよい名称の学部を新設するのは、高校生がいかにイメージだけで学部を選んでいるかの裏返しでもあります。

とりあえず大学に行くという時代ではなくなっています。もちろん、中退したから、留年したからと言って、その学生が不幸せになってしまうかというと一概にそうとは言えません。ですが、大学生になるということは、4年間という時間と学費の引き換えに得られるものです。進路選択は未来の自分の姿をしっかりとイメージして、後悔しない大学を選ぶことが大事になってきます。

 

◆最後に

皆さんは、日本中に歯科医院が何カ所くらいあるか、ご存じですか?正解は、およそ6万8千カ所です。これに対しコンビニは、およそ4万3千カ所です。歯科医院はコンビニより多いのです。意外ではありませんか?「歯科医師」という国家資格を持っていても、それだけでは将来安泰ではないということがわかります。歯科医師でも何かプラスαの武器を持っていないと、生き残るのも大変な時代になってきているということです。

 

自分の進路は自分で切り開くという姿勢はとても大事だと思います。しかし、どの学部に行けば将来が安泰かを想像するには限界があります。我々は長年そういった悩みを持つ生徒さんたちにアドバイスをしてきました。もし、進路に悩むことがあれば、ご相談ください。

 

郡山開成山校 教務部 佐藤 克浩

 

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