思考力を向上させる ~指導事例~
勉強の本質は覚えることではなく、考え、理解することです。そうした点で、物事に対し深く考える習慣は、学力を養う上での前提条件ともいえると思います。
Kくんは正しく、『勉強とは覚えるもの』との意識が染みついており、数学の公式なども丸暗記したものを出題に当てはめるだけという勉強方法でした。
これまでの経験上、医学科などの難関に合格した生徒は、時事的な物事に対して友人同士で議論を交わすような強者が多く、Kくんにも今後の向上を視野に入れた際、目の前の公式暗記以上に、深く考える習慣付けこそが望まれると考えました。
そこで、指導中は当然のこと、保護者様にも協力いただき、思考習慣を養う訓練を行いました。
日常生活の中でも、例えばニュースを観たとき、意図的に『なんでそうなったんだろうね?』、『どう思う?』と、YesかNoで答えられる質問ではなく、具体的に考える必要が生じる質問を投げかけていくようにしました。
Kくんの返答は決して正解である必要はありません。原因などを意図的に考えさせることで、思考する習慣付け、考える力の強化を図りました。これは一朝一夕で効果が出るものではありませんが、日常生活の中でそうした場面を継続的に設けるのとそうでないのとでは、成長過程において大きな差が生じるものとなり得るはずです。
家庭力が学力を支える部分は決して小さくはありません。そのため、必要に応じご家庭にもご協力いただき、三位一体となってお預かりした生徒さんの学力を向上させてあげたいと考えています。(代表番号:0246-25-2511)