志望大学合格には数学だけがネックになっていたＯさんを担当しました。他教科は概ね合格水準に達する状況でしたが、必要な得点率７０％に対し、数学のみ４０％で留まる状態でした。

基礎事項は定着していましたが、不足する３０％を補うためには、

①積分などで必要な計算処理能力

②数列などで必要な式を変形する能力

③数学全体に必要な選択能力

これらを強化する必要がありました。

計算処理能力を高めるために、積分では２種類の計算方法があり、どういう場合にどちらが有効かを過去問を通し練習しました。他にも、計算式を見たらすぐ計算するのではなく、処理しやすくするよう工夫の仕方を教えました。Ｏさん自身がその有用性に気づき、自ら考え工夫するようになり、共通因数で括り計算しやすくしたり、概算を求めてから計算結果を照合したりと、ケアレスミス防止を含めた計算処理能力がどんどん向上していきました。

「覚え」ていた公式も、「使える」ようにしていきました。得てして多いのが、『頑張って公式を覚えたが、どういう場面でどう使えるのかが分からない』というケースです。必要な式の変形や使い方を、過去１０年分の過去問に取り組む中で徹底して習得してもらい、目標であった得点率３０％アップ、７０％に到達し、見事志望校合格を果たすことができました。

一口に『数学が苦手』といっても、どこをケアすべきなのか、どうケアすべきなのかは人それぞれです。当教室では、個々の状態や目標に合わせ、個別のカリキュラムでサポートしていきます。また、何にどう取り組むべきなのかを明確にしてあげることで、最も大切な生徒さん本人のやる気や気付きの芽生えにもつながります。

努力はしたい、している、しかし現状が変わらないと嘆いている生徒さん、ぜひ一度、取り組むべきことを明確にした状態で頑張ってみてください。数学が苦手というだけで目標を諦めるのは勿体なさすぎます。（代表番号：0246-25-2511）