本番で強い人間になるためには vol.2
前回のコラムでは、「本番に強い人間になるためには」ということで、緊張する場面では無理に「自然体」でいようとはせずに、その場面に応じていつもとは違う自分を演じきってしまったほうが、緊張をコントルールすることができるという話をしました。
今回はその続きとして、もう1つ本番に強くなるためのコツをご紹介します。
アウェーに慣れる
緊張するような状況に加えて慣れていない場所という要因が加わると、不安はさらに大きくなるもの。しかし入試や面接、プレゼンやスポーツの試合など、緊張する場面のほとんどは不慣れな場所で行われます。つまりは「アウェー」の状態で行われるもの。だからこそ本番に強くなるためには、「アウェー」への恐怖を克服しないといけません。
そのための一つの方法として、心理学の世界で「馴化」（じゅんか）と呼ばれる、慣れている状況を作り出すためのイメージトレーニングがあります。
例えば受験などにおいて、試験当日にいきなり会場に行くのではなく「事前に下見をしておきましょう」と言いますが、これは道に迷わないためというより、初めての場所や雰囲気に圧倒されないように「馴らしておきましょう」という意味が大きいのです。
事前に本番会場を下見し、そして当日行うことをイメージすることにより、本番当日に「初めてのこと」がないようにしておけば、必要以上に緊張することもなくなります。
「アウェー」であったはずの試験会場やスピーチの場が「ホーム」になるのです。これはいろんなことに応用出来るので、是非実践してみてはいかがでしょうか。
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