模試結果の正しい活用方法
模試はあくまで模擬試験、結果に一喜一憂するのではなく、「本番に向けて活用する」意識を持ちたいところです。
先日も、模試結果を受けて面談した際、「伸びているにも関わらず落ち込んでいる」生徒さんがいました。
その生徒さんは、偏差値が横ばいであったために、「頑張ったのに成果が出なかった」と思い込んでいたのです。
中身を精査すると、今まではどの出題領域も得点が不安定だった状態でしたが、
・先生と勉強した領域での得点率が大幅に向上している
・得点が落ち込んでいた領域があるが、これから勉強する範囲である
という状態でした。
全体偏差は確かに横ばいですが、未着手領域は得点できていないものの、先生との既習範囲は着実に得点化している=伸びている状態でした。
数多く模試を受けていると、やはり結果は気になるものですが、捉え方によって今後のモチベーションを大きく左右しかねないものです。
「模試ごとに課題を持ち、何を指標に結果を評価するのか?」を整理して、正しい判断をしていくようにしましょう。
少なくとも、
①先生と勉強した範囲が得点化している
②これから勉強するところはこれから得点化してくる
③まだ手を付けるべきではない範囲
最低でも上の3点は整理し、正しく評価・正しく努力していきましょう。
言い換えれば、順調に②に着手できるようにするためにも、一度得点化に至れた①は再度授業をしなくて済むよう、計画的に復習し、都度着実にものにしていくことが大切です。
結果を気にしすぎるあまり、模試結果表を担当の先生に見せたがらない生徒さんもいらっしゃいます。
正しく評価し、正しく努力していくためにも、気兼ねなく見せていただければと思います。
上の例のように、「本当は伸びている!」というケースもありますし、何より「本番に向けて活用する」ことこそが大切です(せっかく受けた模試結果を活用しない手はありません)。(代表番号:0246-25-2511)