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短期・小論対策 ~短期集中指導事例~

私がA君の指導を始めたのは、入試まで残り2ヶ月足らずの時期でした。それまでに学院の他の先生から英語の授業は受けていて、そちらについては合格ラインに届いている状況。しかし、どうしても苦手な小論文だけ自習がはかどらず、こちらをフォローして欲しいというのがご家族の要望でした。

 

高1からの小論指導であれば、できることはたくさんあります。どのような問題が出ても困らないように、広範囲のテーマについて学習を進めるべきです。しかし、この生徒さんの希望は、短期間で、ギリギリでもよいから合格する文章を書けるようにしたいというものでした。また、テーマについての知識以前の問題として、文を読むのも書くのも苦手なので、そこも克服したいということも希望されていました。

 

本来ならば、高校3年間の学習が必要なところを、2ヶ月ほどでまとめるために、私は次のような指導方針で進めることにしました。

まず、そもそも課題文が読めなければ、自分の意見が書けません。いくら短期間とはいえ、その部分を省略する訳にはいきませんので、文章読解の基本を指導しました。「対比」や「言い換え」に注目して、「話の要点」だけをピックアップする読み方。それを短期間で身に付けるための、本文へのマークの付け方などです。

次に、時間がないので、これと並行して、過去問で出題されたテーマ、志望されている学部の先生の研究テーマ、その年流行っている話題などを参考にし、出題の予想をしました。

ポイントとして、「時間が限られているから、予想したテーマについて丸暗記しよう」と指導するのではなく、短期間だからこそ、「どうしてこれらのテーマが注目されるのか、その話題の本質を理解する」ことを勧めました。本質さえつかんでおけば、もし、予想と違う問題が出ても、学んだこととの共通点を見つけて、対応がしやすくなります。

 

最後に、自分の意見を書く際に、例として、本人の趣味・体験等と結びつける方法も学びました。例えば、「スポーツが好きな生徒さん」が、「近代化批判」について書くのであれば、「近代オリンピックがスポーツに与えた影響について考察する」といった具合です。

このようにして学んだ、読解の基本、出題の予想、予想とずれた場合の対応方法、個性を出す方法を活かし、本番で、なんとか合格に届くことができました。生徒さんが喜んでくれたのはもちろんですが、ポイントを絞って作戦を立てることの大切さを改めて確認でき、私にとっても勉強になる体験でした。(代表番号:0246-25-2511)

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