福島県立高校 普通科にコース制導入
福島県教育委員会は、2022年度から2023年度にかけて県立高校18校の普通科に、専門的な知識や技術を指導するコース制を導入することを明らかにしました。
医学、保健・医療、教員養成、福祉の4つのコースを設けて生徒の職業観や基礎的な知識を高め、将来的に県内で活躍できる人材を育成し、医師や教員の不足解消につなげる狙いがあります。
【医学コース】
・体験実習や医療従事者の講演会などを通して、医師としての人間性を醸成する。
・医学部進学に特化した学習指導・進路指導の充実を図る。
福島、磐城、安積、会津 【2022年度】
【保健医療】
・体験実習や医療従事者の講演会などを通して、医師・歯科医・薬剤師・看護職、理学療法士など幅広く医療従事者としての人間性を醸成する。
・保健医療系進学に向けた学習指導・進路指導の充実を図る。
橘、安積黎明、須賀川・長沼統合校、湯本・遠野統合校 【2022年度】
白河、喜多方、相馬、原町 【2023年度】
【教員養成】
・体験実習や講演会等を通し、教員をはじめとした教育に関わる職業への理解や使命感を醸成する。
・教員養成学部などへの進学に向けた学習指導、進路指導の充実を図る。
橘、安積黎明 【2022年度】
福島東、郡山、葵、磐城桜が丘、相馬、原町 【2023年度】
【福祉】
・福祉関連の基礎・基本を学習するとともに、福祉施設での実習等を通して地域との関わりを深め、福祉社会で活躍できる生徒の育成を目指す。
・福祉系への進学対策を推進する。
大沼・坂下統合校 【2022年度】
勿来 【2023年度】
各コースは2年時からの選択が基本となりますが、学校によっては1年時から選べる場合もあるようです。具体的なクラス編成、生徒数などは各校が実情を踏まえて判断します。
ただし、入学時点での希望の進路や目標が、のちに変わる場合も十分に考えられます。またこれらのコース希望者は入試の段階で通常コースとは別枠で募集されるのかどうかなど、不明な点もあります。それらも踏まえて、今後の入試制度改革の動向を見ていく必要がありそうです。
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KATEKYO学院 福島駅前校 024-521-6644