読書のススメ
新型コロナウイルスの流行により、一斉休校や不要不急の外出を控える要請があり、なかなか遊びに行ったり、出かけることができない状況が続いています。これまでの勉強の復習やこれからの予習も大切ですが、まとまった時間がとれる今、読書をオススメします。
①『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』ジュディ・ダットン 著 横山啓明 訳
(文春文庫)
世界の理系高校生が集まる「インテル国際学生科学フェア」には、一体、どんな高校生たちが集まり、どんなことをするのか。その様子をつづったノンフィクション。世界中から予選を勝ち抜いた研究とは? 興味をとことんまで突き詰めることの大切さに気付かされる一冊。日本からは、小さな虫をてがかりに、太古の地球環境を解明した高校生が登場します。高校生たちの目の付け所のよさ、逆境を乗り越えようとする姿に、思わず胸が熱くなります。
②『ピラミッド 最新科学で古代遺跡の謎を解く』河江肖剰 著(新潮文庫)
ピラミッドといえば、エジプトと中学校の歴史で誰しも教えられる。しかし、誰が、何のために、どのようにして作られたのかについて詳しく答えられるだろうか。その疑問に、気鋭の考古学者、河江肖剰(かわえゆきのり)が答える。最新の研究成果、ドローンを使った計測など最先端の技術を使って分かったことが分かりやすい説明で、ぐいぐい読みすすめることができる。歴史は変わらないものとの先入観が見事に裏切られる一冊。
以上、今回は、ノンフィクションの2冊を紹介しました。まだまだ興味深い本はたくさんあります。これをきっかけにして、読書の面白さに気付いていただければ幸いです。
KATEKYO学院 新白河校 渡辺岳史