通信制高校の生徒数と教員数の割合について(生徒80人に教員1人以上、2023年4月~)
KATEKYO学院では、通信制高校から大学進学を目指す生徒からの問い合わせや指導実績が年々増えてきています。
生徒が在籍している通信制高校も様々ですが、2022年10月31日、文部科学省は通信制高校の教員の数を、生徒80人あたり1人以上配置するなどの新たな基準を盛り込んだ省令改正案をまとめ、2023年4月から施行予定。
これまでは、『教員5人以上で、教育上支障がないもの』と定めただけで、生徒何名に対して教員何名という基準を定めていませんでした。
私見ですが、こうした流れになった背景の1つに、2021年5月に話題となったN高(学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校)での教員数と生徒数の関係があるのかもしれません。
角川ドワンゴ学園からは、教員1人が何人の生徒担当するのかについて、下のように説明しています。
《ホームページより一部抜粋》
当学園のネットコースにおいて、1・2年次の生徒を受け持つ教員の1人あたりの担任数は150人を標準、3年次生を受け持つ教員の担任数は80人を標準としております。この教員の担当生徒数につきましては、高等学校通信教育規程ならびに沖縄県私立高等学校通信制課程の認可に係る審査基準に従って、当学園で決定したものです。
これまで国が定めた明確な基準がありませんでしたので、各通信制高校が独自に定めた基準で問題はなかったのですが、『教育の質の確保』と『教員の負担、労働環境』の観点からも、一定の基準を示さざるを得なくなったということかと思います。
『生徒80人あたり1人以上』という基準が妥当なものかどうか、省令施行後の各校の対応にも注目しましょう。
会津駅前校・喜多方駅前校 大竹