過去問にどう取り組む? 《高校受験編》
入試まであとわずかとなりました。
中三生のみなさん、どんな勉強をしていますか?
入試の過去問に取り組み始めているみなさんも多いと思います。
どのように、効果的に入試過去問に取り組むことができるか、一緒に考えてみましょう。
過去問に取り組む目標は、入試問題の傾向をつかむこと、そして、必ず完璧に解けるようになること、この二つを目指しましょう。
具体的にはこのように取り組みます。
①.必ず時間を計って取り組む
試験時間は決められています。
時間をきちんと計って取り組むことにより、その時間内でどれだけ解けるかの現状がわかります。
また、入試問題の傾向をつかみ、時間配分をどうしたらよいか、どの問題から取り組んだらよいか、など、試験を受ける際の作戦を立てることができます。
「時間があればできるのに…」 は、この時期ダメです。
『指定された時間内でどれだけ点数を取ることができるか』
という考え方が大事になります。
常に本番を意識し、時間的な面でも自分に厳しく、過去問に取り組みましょう。
②.答え合わせとやり直し
過去問を解き終わったら、すぐに答え合わせをして点数を出し、すぐにやり直しに入ります。
大切なのは「やり直し」です。答え合わせは「間違いの発見」のため、やり直しは「間違いの修正・定着」のためのものです。
やり直しをすることで、勘違いしていたものを正し、足りなかった知識をおぎない、自分のミスの傾向 ( 計算間違いが多いとか問題の読み間違いが多いなど ) をつかみます。
ですから、ただ正しい答えや式・計算を赤で書くだけ、というやり方ではぜんぜん足りません。
間違った問題の解説を読み込み、正しい解法をマスターし
( ※ 友だちや先生にきいて、理解するようにするのも一つの方法です)
理解できたと思ったら、すかさずもう一度解いて
間違えずに、しかも速く解けるようになるまで、練習を繰り返す
これをしっかりとくりかえすのです!
この部分をきちんと取り組まない生徒さんは結構多いです。
言われてもなかなかやりません。
なぜか…
「めんどくさいから」は、この時期、はっきりいって論外です。
すべて自分にはねかえってきますよ。
「あせってしまい、とにかく速く先に進みたいから」
気持ちはわかりますが、「急がば回れ」です。
きちんと理解し、解けるようになってから先に進みましょう。
そうしないと、わからないところが残ったまま、試験を受けることになりますよ。
「わかったつもり」になって、繰り返しの練習を省略しているのかもしれません。
これは、相当な落とし穴です。
「わかったつもり」と「解ける」は、まったく違います。
そこにきちんとこだわって練習をするかどうかで、最後の点数の伸びが変わってくるでしょう。
間違えた問題のやり直し練習をきっちりやると、次回、似たような問題が出た時に、正確に速く解くことができるようになります。
やっていないと、
「前に似たような問題をやったことがあるな…、で、どうやるんだっけ…」
と、解くのに時間もかかってしまい、また、あやふやな記憶で解くことになるので、正答率が下がり、せっかく過去問に取り組んでいたにもかかわらず、大変もったいないことになります。
「わかったつもり」は、やめましょう。
しっかりやり直しをすることが、実力,解答力の向上につながります!
③.どんな問題のやり直しを重視するか
応用問題の難しいところを一生懸命取り組むかもしれません。
実は入試では記述などの難しい問題よりも計算や漢字などの「基本問題」の方が点数の差が生まれやすいです。
というのも、難しい問題はほとんどの受験生が出来ないので、差は生まれにくいからです。
そういったわけで、
基本事項の問題こそ気を抜かず、必ず得点しなければなりません。
その問題は、多くの受験生が得点するところだからです。
基本問題の取りこぼしをしてはいけないのです。
他の受験生と差をつけるために、やり直しや復習は「基本問題」で得点できなかったところを中心にしっかり行ない、完璧を目指しましょう。
過去問の取り組み方をまとめると、
①.必ず時間を計って取り組む
②.答え合わせとやり直しにきちんと取り組む
③.基本問題の取りこぼしがないようにしっかり取り組む
過去問にしっかり取り組んで、受験直前のこの時期、さらなる実力や解答力の向上、点数UPを目指してガンバっていきましょう!