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部活動と勉強を両立させるために

いよいよ、受験生となる中学3年生・高校3年生は、部活動の引退が近づいてきました。しかし、部活を引退した後、スムーズに受験勉強にシフト出来れば良いのですが、緊張の糸がプツッと切れてしまい、だらだらと毎日を過ごしてあっという間に夏休み・・・という生徒が毎年います。そうなってしまうと、すぐに切り替えられた生徒と比べて大きなハンデキャップを負ってしまうことになります。そこで部活動の引退に備え、部活と勉強の両立、そして部活引退後の勉強への上手なシフトについて、触れていきたいと思います。

 

■部活動=勉強という意識を持つ■

運動系の部活動において、毎日2~3時間練習しているにも関わらず、技術が向上しないのであれば、それは練習内容が悪いからであり、運動神経とはあまり関係がありません。たとえ同じ時間でも、「名監督」と呼ばれる人が指導すれば、練習内容が工夫されているので、必ず技術が向上します。同じように、「能力が足りないから成績は向上しない」は言い訳でしかありません。成績が向上しない原因は、「勉強内容(練習内容)」、「心構え・目標・気持ち」、「努力・集中力・実践力」、「計画性」など、「頭脳(運動神経)」とは関係ないことが大半を占めます。

スポーツでの技術向上には、「練習に意識して取り組み、どれだけ集中力を持続できるか」が最も大切であり、次いで家などで行う「自主練習」であることは理解できると思います。それは勉強に関しても同じで、一番大切なことは、「授業に意識して取り組み、どれだけ集中力を持続できるか」であり、次いで「家での勉強(内容・量)」となります。

 

■効率的な勉強スタイルは「授業重視」「復習型」■

部活動に加入している生徒さんにとって、家庭学習の時間は、多くても2~3時間と限られてしまいます。勉強には予習と復習がありますが、まずは復習に軸をおいて、授業内容をしっかり定着させましょう。予習に比べ、復習であれば、5分の隙間時間に単語や構文を見直すだけでも十分効果が期待できます。目標は5回の復習です。

①その日の授業内容はその日のうちに1回目の復習をする。

②土曜日にその週で学んだ学習事項の2回目の復習をする。

③日曜日は睡眠時間の補充と3回目の復習をする。

④定期テストの前はテスト範囲を含めた4回目の復習をする。

⑤実力テストでもテスト範囲をまんべんなく5回目の復習をする。

 

■引退後の勉強へのシフト方法 ■

部活動を引退すると、「さあ勉強」という時期がやって来ます。しかし、急に舵(かじ)を切ることができない生徒さんも多いです。そんな生徒さんへは、以下のアドバイスが有効です。

①部活動の時間帯は学校で勉強する

家庭学習の時間を急に増やすことで、集中力が持続できずに、効率が悪くなり、結果成績が下がってしまうことがあります。部活動をしていた時間は、学校などで勉強し、リズムを整えるのも一つの方法です。特に夏、冬休みはリズムが崩れやすいので注意が必要です。

②運動を徐々に減らす

いきなり運動を止めてしまうと血液の流れがおかしくなり、筋肉細胞だけでなく、脳細胞にも変調をきたすことがあります。また、身体的な疲労が少なくなると、夜遅くなっても眠れずに、睡眠不足に繋がるケースもあります。少なくとも週に1回位は運動を行い、徐々に運動量を減らして体を慣らし、勉強にシフトしていくようにしましょう。

 

まとめ

部活を引退し、勉強に使える時間が増えても、その時間を使ってどんな勉強をやるのかが決まっていないと、思うようにはかどりません。部活動が完全に終わる前から、これからの学習の計画や設計図を考えておくことにより、部活引退後スムーズに勉強にシフトできるのではないでしょうか?

 

 

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