高校入試対策「国語の作文」を書くポイント
夏休みに入り、中学3年生のみなさんはほとんどの部活動で終わりを迎え、あとは受験に向けて勉強に集中するだけになりました。
先月7月には中3生として第1回目の新教研もぎテストが行われ、受験した生徒も多いかと思います。
さて今回は国語の作文についてです。
県立高校の国語の入試問題には、作文問題が必ず出題されます。年度によって内容は違いますが、いずれも与えられた資料や情報を読み取り、それについて自分の意見を文章でまとめる、という形式に変わりはありません。また配点も高いため是非得点したい問題です。
今回は先月7月の新教研テストを例に取って、作文を書くポイントを伝えてみたいと思います。
先月の国語の作文問題は、
『マンガは読書に入るかどうか』についての年代別アンケート結果のグラフを見て気がついたこと
『マンガは読書のうちに入るかどうか』についてのあなたの考えや意見を書け」というものでした。
書かなければならない内容のうち、アンケート結果のグラフを見て気がついたことを書くセクションは、素直に自分が気がついたことを書けばいいのでそれほど難しくないと思います。問題は『マンガは読書のうちに入るかどうか』についての意見を書くセクションでしょうか。
この部分は正直正解がありません。ただし書く上で押さえるべきポイントはあります。今回は個人によって定義の異なる「読書」という言葉について、しっかり決めることです。そのあと決めた定義にしたがい、マンガは読書のうちに入るのか入らないのかを書いていきましょう。
「マンガは読書に入る」側の意見を出してみます。
「読書は本を読み、自分にはない考えや世界を体験することだと思う。マンガは自分が考えたこともない世界を見ることができるし、そこから得られるアイディアも多い。だからマンガも読書に入る」
一方「マンガは読書に入らない」側の意見です。
「読書とは文字のみで書かれているものを読み、その情景を想像するものである。マンガは文字だけでなく絵やイラストも同時に描かれているため、自分で場面を想像する余地がない。よってマンガを読むことは読書とは言わない」
どちらの意見も一定の説得力を持つと思います。
今回の作文問題は、定義のあいまいな「読書」という言葉をはっきりさせることがポイントであり、そうすると文章が書きやすくなるというお話でした。みなさんもたくさん作文にチャレンジしてくださいね。