2020年度「福島県立高校入試」分析 社会
2020年度 福島県立高校入試 社会
2020年3月4日に行われた福島県立高校入試「前期選抜試験」の「社会」について分析です。
【総評】
大問6つから構成され、大問1・2は地理、大問3・4は歴史、大問5・6は公民と例年と変わらずバランスよく出題された。与えられた資料やグラフからわかることを考え、答えさせる問題が多かった印象を受ける。
【大問1】
世界の地理から出題。今年はヨーロッパとアフリカに関する設問だった。雨温図の読み取りや国民総所得、各国の輸出品目についての資料を読み取ることに重点が置かれていたので、各国の特徴をしっかり把握している必要がある。
【大問2】
日本の地理から出題。今年は東北地方に関する設問だった。地図上に引かれた緯線が北緯何度か、東北地方の気候の特徴、棒グラフの読み取り、地図の読み取り、資料の読み取りなど、大問1と同様、資料やグラフの読み取り能力が試された。自分たちが住んでいる福島県を含め、東北地方に関する問題はしっかりと答えられるようにしたい。
【大問3】
飛鳥時代~江戸時代末期までの歴史問題。多数の時代にわたり、重要な制度や法令・条例、和歌集の名前、建物の名前、貿易の名前など、基礎知識を問う設問が多く見られた。各時代の特徴をきちんと覚えていれば、正答するのは難しくないだろう。
【大問4】
明治時代~近代までの歴史問題。明治時代から、日本の歴史は内容が非常に濃いものとなってくるので、十分学習をして歴史の流れを身に付けるようにしたい。
【大問5】
公民より、経済活動の分野からの出題。株式会社の仕組みや日本銀行や政府が行う政策、税に関する問題が出された。大問6と同様、世の中の仕組みに関しての内容なので、可能な限り覚えるようにしたい。
【大問6】
公民より、民主主義についての問題。人権、内閣、国会、選挙など政治に関して問われる設問が多かった。大問5の経済活動と同様、政治も世の中を動かす大切な仕組みのひとつなので、関心を持つようにするとよいだろう。