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2024年度 福島県立高校入試分析「理科」

2024年3月5日に行われた福島県立高校入試「前期選抜試験」の「理科」についての分析です。

 

総評

例年と大きく変わることなく、幅広く、まんべんなく、生物・地学・化学・物理の各分野から大問2つずつ、8題出題された。実験・観察に対する設問に答える形である。基本的な問題から応用問題まで難易度もバランスがとられている。

 

大問1

生物の観察、生物のからだのつくりとはたらきについての問題。基本的な用語に関する問題であっても、文章の空所にあてはまる言葉を、指定された用語でつくって書かなければならない問題が出題されており、しっかりした知識が要求されている印象である。

 

大問2

植物の分類、遺伝の規則性と遺伝子の問題。植物の分類の問題は基本的でやさしいものであった。遺伝の問題は、個体数や自家受粉で生じる異なる形質の比の問題が出題され、数値計算をともなう問題であるため難易度は高めである。遺伝子型をあつかってこの世代の形質がどのようになるかを求めることを習得しておく必要がある。

 

大問3

動き続ける大地から地震の問題。マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーが約30倍になることなど細かな内容も覚えているか試されている。P波、S波の速さや震源からの距離、到達時刻の問題は定番的なものと言ってよいだろう。計算がともなう問題であるため難しさを感じる人も少なくないであろう。

 

大問4

地球の運動と天体の動きの問題。太陽の動きに関する問題である。教科書でも取り上げられているテーマであるので取り組みやすかったのではないかと思われる。

 

大問5

物質の状態変化の問題。教科書でも取り上げられている実験の問題であるので取り組みやすかったと思われる。(4)は、実験結果に加えて、与えられ密度の表を用いて考えなければならない。複数の値を比較することと比例計算が必要となっている。

 

大問6

水溶液とイオンの問題。教科書でもあつかわれている塩化銅の電気分解の問題である。実験テーマとしてひねりが無いが、気体の性質の知識や比例計算を利用する力が必要となっている。

 

大問7

力のはたらき方における浮力に関する問題。圧力や浮力に関する理解が試されている。実験の文章や設問をよく読み論理的に考える問題。難しい計算問題は無かった。

 

大問8

電流の性質の問題。オームの法則、電力量、発熱量の問題であった。実験・テーマは、教科書に取り上げられているものと変わらなかった。基本的なことをしっかり理解してそれに則した考え方ができれば難しくないであろう。計算を要する問題も、電力量を求める公式、熱量を求める公式が身についていれば答えを出せるものであった。やはり教科書の理解が大切であるといえる。

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