2025年 共通テストの変更について
2025年から共通テストの内容が大きく変更となります。新たに「情報Ⅰ」が必須科目として追加され、数学ⅡBは数学ⅡBCに変更されます。今回は共通テストの変更点について今一度整理します。
2025年度の共通テストの科目
まずは2025年からの科目について触れていきます。
まずは必須科目に情報Ⅰが追加されます。これが今回の変更での一番大きな点です。
情報Ⅰは全く新しい科目です。
内容はデータの利用やデータ社会での暮らし方など、数学や公民、技術などで触れた部分も多少あるかと思います。情報Ⅰではそれらをさらに深く実践的に学習していきます。そして一番の特徴はプログラミングを学び、それを活用した問題が出る点です。
プログラミングは中学校では触れている学校も少なく、ほとんどの高校生が初めて見ることになると思います。そのため文字通り、高校での勉強が入試に直結するわけです。
既存の教科にも変更は加えられています。まずは以下の様に科目が変更となっています。
旧科目 | 新科目 | |
数学ⅡB | → | 数学ⅡBC |
世界史A、世界史B | → | 歴史総合 世界史探求 |
日本史A、日本史B | → | 歴史総合 日本史探求 |
地理A、地理B | → | 地理総合 地理探求 |
倫理 | → | 公共 倫理 |
政治経済 | → | 公共 政治経済 |
現代社会 | → | (廃止) |
授業内容が変更になったことで、科目名が変更されたものがいくつかあります。
まずは数学ですが、数学Cが共通テストに含まれるようになります。テストを受ける際には数学Bから2項目、数学Cから2項目が出題されるので、それらから選択で合計3項目を解くことになります。国立大学や難関私立の多くは数学ⅡBCを解くことになりますので、高校で科目を選択する場合は注意が必要です。
国語は現代文に大問が1つ追加され、試験時間が10分延びます。しかし、大問1つに掛けられる時間は短縮しているので練習問題を解く際は常に意識しておきましょう。
社会科目の再編について
社会は地歴、公民で大きく再編されています。
まずは地歴から見ていきましょう。まず、必修科目として地理総合、歴史総合が新設されます。そして地理総合の選択科目として地理探求、歴史総合の選択科目として日本史探求、世界史探求が追加されます。
公民では現代社会が廃止され、必修科目に公共、選択科目に倫理、政治・経済が追加されます。
共通テストでは以下のように変更されます。
1科目目 | 2科目目に選択可能 | |
① | 地理総合 地理探求 | ②、③、⑤、⑦、⑧ |
② | 歴史総合 日本史探求 | ①、③、④、⑦、⑧ |
③ | 歴史総合 世界史探求 | ①、②、④、⑦、⑧ |
公共 / 地理総合 / 歴史総合 | ||
④ | ↪ 公共 地理総合 | ②、③ |
⑤ | ↪ 公共 歴史総合 | ① |
⑥ | ↪ 地理総合 歴史総合 | ⑦、⑧ |
⑦ | 公共 倫理 | ①、②、③、⑥ |
⑧ | 公共 政治経済 | ①、②、③、⑥ |
社会は最大2科目を受けることになりますが、地理総合+地理総合、公共+公共の組み合わせは禁止されているため、上記の表の様に選択する必要があります。高校によっては選択科目になっている場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。
共通テストの対策
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